こんばんは


「死神くん」、毎週リアルタイムで観ています。
死神界の「掟」や、死神413号(大野さん、以下「死神くん」)の寿命などを交えながらも、毎回のお話が本当によくできていて、心にしみます。
夜中に一人、テレビを観て泣く…なかなかシュールですね(笑)。


そして、死神くんとゲスト主役との絡みが楽しいです。
4人の監督さんがいらっしゃるので、毎回、テンポや話し方、間の取り方が、少しずつ違うんですよね。それも、このドラマの魅力です。


以下、各エピソードについて。リピートできない環境ゆえに、記憶を頼りに書くことをご了承くださいませm(_ _)m


*episode1*(4/18)
コンプレックスを持つ少女(大原櫻子さん)の友への思いを描いたお話でした。
親友と思っていた相手の思惑が、観ているうちにわかってきましたが、死神くんもなにげに、しっかりリサーチしていたんですね。
それを、絶妙のタイミングで、サラッと主人公に指摘し、考える余地を与える…すばらしいアシストぶりです。


説得する場面での「運命に理由はない」という言葉が、とても印象的で、思わず考えこんでしまいました
そして、二人でボートに乗る場面は、あったかくて、優しくて、ちょっとドキドキして、好きです
あえて、死の瞬間を見せないのも、私は良いなあと思いました。
初回から泣けたなあ…
あと、大原さんのビジュアルの変わりっぷりもすごかったですね。名前を言われなきゃ、わからないくらいでした。


*episode2*(4/25)
「死神手帳」を拾ってしまった男性(林遣都さん)の運命のお話。
「デスノート」の元ネタといわれるエピソードだそうですが、死神くんとかかわっていくうちに、心境も、書く内容も変わっていく展開が、せつなくも心温まるものになっていました。


上司を憎むあまり、手帳を悪用していたのが、最後は、仲良しの子どもに生きていてほしいと願い、自分自身を手帳に記入するなんて…
そこまで予想できなくて…悲しかったな(T_T)


そんな彼と死神くんとの、独特のテンポでの、非常~に味のあるやりとりが、大好きです
林さんの「企む」表情も良かったですし、二人の友情がより濃く描かれている、クライマックスの河原の場面は、忘れがたいものがあります。


*episode3*(5/2)
難病の少女(杉咲花さん)の願いと、悪魔(菅田将暉さん)と契約した男性(柄本時生さん)の葛藤、そして、二人の恋のお話。
少女は、「最後のわがまま」と自ら計画した狂言誘拐の過程で、父親との思い出の場所に行くことよりも、偶然知り合ってしまった男性と想い合うことで、心は満たされます。
一方、男性は、悪魔と契約して3つの願いをかなえようとしたのが、死神くんの必死の声かけと彼女への想いもあって、どうにか踏みとどまり、自力で生きていくことを選びました。


半ばロードムービーのように描かれる二人の物語が、なんだかかわいらしく、これが純愛なのかな…?と思えました。
悪魔と対立し、闘うなかで、初めて「悔しさ」を知った死神くんの変化も印象的ですが、人はいつか、悪魔にすがりたくなる…そんな悪魔の言葉も、じわじわと心に染み渡ってきました。
空中に浮く催涙スプレーや、フラフラと漂うトランク(と疲れきった死神くん)が、小さなツボでした


*episode4*(5/9)
死亡予定者の名前がわからない特殊な状況下で描かれる、様々な人間模様のお話。
そこで誰かが4時間後に亡くなる、というホテルの一室での、居合わせた人々とのやりとり、そして、短い時間での、それぞれにとっての「生きること」を見つめ直す会話劇が、見ごたえありました。舞台みたいでしたね。


わが子を救いたい一心で悪魔を呼び出しちゃうとか…展開はぶっ飛んでいますが、死神くんの必死の助言が秀逸ですね。
「生きていくことを運命任せにしないで、自分自身で切り開いてほしい」って…もはや、死神というよりも、人生指南アドバイザーですね(笑)。


火の回るスピードが遅すぎる!というつっこみどころもありますが、それまでとは異なる展開で、ハラハラしながら観ていました。
誰が死亡予定者なのか、ずっとわからなかったな…。最後まで観て全部がわかるのが、おもしろかったです。


ということで。
死神くんが主役ではありますが、ゲスト主役の物語なので、基本的には出ずっぱりではなく、ひょっこり現れてちょこっと話しかけたりたしなめたり…なスタンスが良いですね。それでいて、存在感はちゃんとあるのが、すばらしいです。


3話の最後で、寿命が見た目にはっきりわかってしまったのには驚きました。
人情派なんですよね、彼は。その行動で、死神のルールを破ってしまい、寿命を縮めてしまうのですが、なんだかちょっぴり、哀しい予感が…


監死官(桐谷美玲さん)や主任(松重豊さん)とのかけ合いもちょっと楽しいので、寿命が延びてほしい…と思うのは、運命に逆らうということなのでしょうか?





1週間空いたのは寂しいですが、空いたことで、こうして感想を書く時間ができたので、ゆっくり振り返ることができたのは、良かったです。


原作も買ってみましたが、ほとんど読めていません
が、悪魔がものすごくかっこよくなっているのはわかりました。


長くなってしまいました
最後まで読んでくださって、ありがとうございましたm(_ _)m