こんばんは
先ごろ、ようやく…最終話を観ました。
それゆえに、それまでの記憶があやふやになっているかもしれません


「生きること」とはどういうことか、「自分らしさ」とはどういうことか、ものすごく考えさせられるドラマでした。
それぞれの、自分が置かれた状況のなかでのより良い選択と心のありようを問われているような感じ…。
で、毎回のように泣きました(;_;)


心にしみる、良いドラマだったね。春馬くんの表情がすごく良かったね。
…というような感想や印象を超えて、本当に大切にしなければいけないものって何なんだろう…と思ったりもしました。
それくらい、登場人物の心の機微まで丹念に描かれたドラマだったと思います。


拓人は、「病気とともに自分らしく生きる」ことを選びました。
でも決して、楽な道ではなく、何回もの「覚悟」を重ねながら歩いていく、見た目にもなかなか困難な道のりです。
私だったら、どう乗り越えようとするのかな…そう考えただけで、重しがかかった気分になります。


前向きでありながら、生きること、そして、死ぬことへの恐怖に苦しんでいた拓人が、最終話直前で、恵に思いを吐露する場面は、特に印象的です。
彼は病気を抱えているけれども…
それが病気かどうかというだけで、私もそれほど変わらないんじゃないか、と思いました。


ちょっとした健康上のこととか、ストレスとか、人間関係とか、将来のこととか…
思い浮かべただけで、結構生きづらいかも
だから、拓人の決断や覚悟が、自分の現実に、少しながらも響いているような気はします。決して大々的なものではないですが。


悲しい現実に直面しても、強さと柔軟性をもって受け入れるとか、笑顔を忘れないとか、目標を持って過ごすとか、感謝を忘れないとか…
拓人と恵、家族、友人…の姿から感じ、学びとったことはたくさんあります。


いろんな涙がありました。
悲しくて涙したこともありますが、そのつながりの深さや温かさに心動かされての涙が多かったかもしれません。


毎回、そういう場面がありましたが、9話で、拓人と陸人が両親の結婚記念日を祝うくだりは、特に感動的でした。母といっしょに観て、二人とも泣いていました(^_^;)
この9話は、温かいエピソードがつまっていて、「この回は、本当に良いよね~(T_T)」と話しました。いちばん好きな回かもしれません。


話は変わりますが、陸人の「お母さん、僕の人生から出ていってください」は、かなりインパクトありました。
陸人にすれば、母親の存在が本当に重かっただろうと思うのですが、お母さんにとっても思いがけない言葉だったろうな、と感じます。


側で観ていたうちの母が、「お母さんもつらかったんだよね…」と。
私は子ども(陸人)目線で、母は、母親目線で観ていたので、この場面のとらえ方は、若干異なっているようです。


陸人のそんな思いを引き出したのは、兄である拓人の言葉、というのもポイント。
兄弟ならでは、というか、あの二人ならではの関係性が、すごく好きです。


陸人といえば、アルバイトを始めるときに取扱い説明書を作るところや、同僚と恐竜の話で盛り上がるとか、自分のぶんしか赤飯を買ってきていないとか…後半になって描かれた、コミカルな一面が、なんだかかわいらしかったなあ


前半でも登場した連弾の場面が、今度は恵がリードして描かれたのも、印象深いです。
余談ですが…私、前半で二人が弾いていた「猫ふんじゃった」も弾けません…(せつなかった…って、どうでも良いな)


いちばん最後に、人工呼吸器を装着して3年後の日常をちゃんと見せてもらったのも、良かったです。このドラマの誠実さを物語っているように思います。
微かなショックもありましたが、母と、今はこういう装置があるんだね…なんて話もしました。
守の独立、大学合格、そして結婚…出来すぎかもしれませんが、講演でも語っていた「僕のいた時間」を大切に過ごした結果だと思えば、納得がいきます。


話が逸れますが、拓人の好物がから揚げだということで、から揚げが、劇中に何度か登場しました。
そういえば、「嵐にしやがれ」で春馬くんが作っていたなあ…好物って言っていたかな?なんて、ぼんやり思い出したりしました。
春馬くんといえば、拓人がベッドにて字を書くときの、下からのアングルが好きだったりします(かわいい)。


ドラマを通じて、少しながらも、ALSがどんな病気かを学び、患者や家族の悩みや苦しみを観て、さまざまな感情が生まれました。


そして、どんな困難にあっても、「自分らしく」「今を生きる」ことのすごさと難しさを痛感しながらも、生きていく限りは、そこをいちばんに考えられるようになりたいと、なんとなくですが、思えるのです。


拓人が言っていたように、「心だけは、病気(困難)に支配されたくない」から。