こんばんは
たいへん遅くなりましたが、4話の感想です。


恋愛模様だけでなく、六道とのやりとりから、ショコラティエとしてのあり方を爽太が深く考えたり、薫子さんの本音を聞けたりと、観どころの多い回でした。


一方で、サエコのかわいらしさはますます強まり、それに翻弄され続ける爽太のテンパりぶりにも、拍車がかかった感があります。


最も印象深いのは、居酒屋さんで薫子さんと関谷が話す場面です。
ようやく彼女は、心にたまっていたものを吐き出せたのですが、それと同時に、自分の爽太への向き合い方を悟り、悲しみに襲われる…。
原作を読んだときもそうでしたが、想いがせつなすぎて、胸にせまってきました。


そんなモノローグの間、関谷は黙ったままなのですが、原作でもそんなふうですし、あれ以上踏み込むこともできないでしょうし…。無愛想でも、仕方ないのかもしれません。


そしてそこは、レストランではなく、居酒屋でした。
なんでもないように見えますが、薫子さんの「くだを巻く」感が強調されていて、効果的だな、と思いました。


買い物デートに出かけた爽太とサエコ。
喜んだり、つっこんだり、忙しげな爽太のモノローグ。ここでの、うわずった声も好きです
このときの妄想は、ドラマオリジナルなんですよね。でもこれが、その後の心理描写のもとになってもいるし、何よりも、ドキドキしたので(笑)、とても効果的な要素だったと思います。


勘違いして混乱する六道。爽太が関谷に気があるんじゃないかって…。爽太は薫子さんと関谷を引き合わせたいだけなのだが(^_^;)
彼は、爽太とえれなとの関係にも気づいていないため、完全に一人で迷走中…。教えるべきなのでしょうか?


そんな彼が爽太に語った、ショコラティエとしての信念は、とても好きです。
万人受けよりも、数は少なくとも、自分の個性を愛してくれる人たちと心を通い合わせることを大切にする。
支持してくれない人が多数であることよりも、自分の方向性を見失うことのほうが怖い。


こうしてまとめていると、なんだかね…良い言葉だなってしみじみ思います。
ブログをやっていくときの心の在りようや、人としての自分の在り方まで意識させられます。ぶれないことって、本当に大切だと思います。
そして、ふいに嵐さんのことを思い出したりも。


そのことから続いて、父親との会話から、爽太が六道と自分の年齢差を意識しすぎていたことに気づき、考えを改める場面も好きです。
原作では連続していたのですが、時間を置くことで、気持ちの変化をゆっくり描けていると思います。


それが、結果的に、パン・オ・ショコラへのこだわりを捨て、新しいメニュー作りへと気持ちを切り替えるきっかけにもなりました。



こうして書いているうちに思いましたが、4話は、爽太のショコラティエとしての成長日記という側面もありましたね。


オリヴィエの、「好きになったことは謝らない」という、かっこいい告白の場面もありましたが(ふられてしまいましたが…)、それ以上に、爽太の心の動きに重点を置いて描かれたのが、とても印象的です。





感想は遅れていますが、視聴は、ほぼリアルタイムで。
8話の展開は、原作にとても忠実で、だからこそ、ハラハラドキドキしてしまいました。


最新刊の続き…とまではいきませんが、少し前から、掲載誌を購入して、連載中のものを読んでいます。
結末も近くなってきて、どういう結び方になるのか、原作はどこまで使われるのか、気になりだした今日この頃です。


サントラがものすごくほしくなったのですが、お店になくて、ついに注文してしまいました。
早く聴きたい…