現時点では、最終話を待つのみとなった「リーガル・ハイ」。
リアルタイム+録画で、なんとか鑑賞できています。


どこまでをまとめようか、と考えましたが、そういうのにはとらわれず、浮かんできた事柄をゆるくまとめていけたらと思います。





キャラクター造形とテンポの良さ、時代を風刺した素材。
テレビドラマでできるおもしろさを、これでもか!というほど追求した、すごく楽しい作品です。


それは、振り切れた感のある見た目、話し方、考え方など、徹底してコミカルに作り上げた古美門のキャラクターの力も大きいですが、脇のスパイスもすごく効いていると思います。


古美門については、序盤から描かれる、押しの強さや計算高さだけでなく、元妻や父親との関係から見える弱さや、日ごろの行動にみるダメダメっぷり、そして、案件に対しての、筋の通った考え方などが見えてきました。
回を追うほどに、ただ個性的なだけではないとわかり、なんとなく「深いなぁ…」とつぶやいてしまったりも。


服部さんのスーパー執事(事務員だけど)ぶりも、毎回気になります。
「昔、ちょっとたしなんだ…」とよく語っていますが、できないことはなさそうな感じ


里見浩太朗さんつながりで、「水戸黄門」の歴代の出演者が、惜しげもなく次々に投入されるのも、7話での「犬神家の一族」ふう設定+演出も、物語がしっかりしているからこそ笑えます。
飛び道具のようで、そうではない、大切なエレメントだと思います。


それに、小池栄子さん演じる秘書が何を考えているのか、はかりかねています。
きっと、ラストに向けても、何かをやってのけそうな、キーパーソンに違いない…気がします。


9話の長台詞とか、毎回、黛をいじりまくる古美門とか、いろいろなツボがあって、端的にはまとめられませんが、とにかく、今期のドラマでいちばんの出来だと思います。


今夜、リアルタイムで見届けられるかどうかわかりませんが、楽しみに待ちたいです。