こんばんは
ごっつう前のドラマですが、書きます。



「謎解きはディナーのあとで」との若干の時間かぶりを乗り越えて、最後まで観ることができました。


江國香織さんの小説を原作とする、3姉妹の恋愛・夫婦関係を、両親との関係性をからめて描いたドラマ。


恋愛がメインのわりに、結構、重かったりするのですが、不思議とワクワクしていて、いつも、次が楽しみでした。


長女・麻子(木村多江さん)→夫の暴力に悩むが、誰にも相談できない
次女・治子(真木よう子さん)→様々なトラブルに遭い、恋人との関係がこじれる
三女・育子(夏帆さん)→恋愛に対してドライで、男性との距離感に困惑する


という事情があるのですが、毎回、どれかに偏ることなく描かれていて、そこはかなり、好感がもてました。


主人公・治子の目を通して描かれるので、彼女の視点がメインなのですが、私は、育子の恋愛模様がいちばん気になって、ドキドキしていました。
慎重で不器用な彼女の歩みに、少しだけ共感したりもしました。


麻子は、夫の暴力に思い悩む、という設定でしたが、観ているだけで、自分も痛みを感じてしまうくらいにつらかったです。
1話~2話あたりは、本当にひどかった…。
夫役のユースケさんを、嫌いになりそうでした


それから、治子役の真木よう子さんがすごく色っぽくて、物語とは違うところでドキドキしてしまいました。


それでいて、ナレーションはサバサバしていて、暗くなりそうなトーンを引き上げていたので、その声も魅力的でした。


最後には、三者三様の決着をみるのですが、そこには、両親の思いが彼女たちにしっかり伝わっているなあと感じました。


そんなステキな両親を演じたのは、長塚京三さんと高畑淳子さん。
二人が話すと、深みを感じたし、説得力がありました。


お互い離れ離れになっても、尊敬しあい、穏やかな愛情で、緩やかにつながっている。
いつまでも、そんな関係性でいたいものです…って、誰に語っているのか


「『愛』って何だろう?」
それはたぶん、永遠に答えの出ない命題だと思うのですが、そんななかでも、いろいろな「愛」のありようが見えて、私は、楽しかったです。