ぜいたくな日9。
まずは、こちらがスタートしました。


初回2時間スペシャルは、時代背景と人々のがんばりが重なって、かなり胸に迫るものがありました。


景色がちゃんと昭和30年代になっているか?と、気にはなりましたが、親が子どものころのお話なので、子どもたちのいきいきとした姿を観て、幼いころの親を想像して、ああ、貧しくともいい時代だったのかなあ、と、勝手に涙ぐんでしまったり(←本編と関係ない)。


「日本ががんばったことを、子どもたちと、その子どもたち、また、その子どもたちに伝えたい」
という内容の台詞に、その熱意はずっとつながってきているのかもしれない、と感じました。


物語は、冒頭でもう、南極に行く話が出てきていて、いきなり引き込まれてしまいます。
タイトルなどで、流れがわかっているから、受け入れられることができますが、個人的には、ややとまどいがありました。


主人公・倉持(木村拓哉さん)の父親役は、渡瀬恒彦さん。
私の記憶が間違っていなければ、映画「南極物語」に出演されていたような。


小学生のときに、学校で「南極物語」の上映会があったのですが、あまりにもお子様だったためか、クライマックスの、
「タロ~ジロ~」
(雪原を走るタロとジロ)
の場面しか、覚えておりません
テーマ曲は、なんとなく記憶にあります。


閑話休題。


南極での観測実現に向けては、初回だけでも、たくさんの越えなければならなない問題がありましたが、子どもたちの募金が支えになった、というのには驚きました。
ただ、子どもたちがあんなに大挙して、大学の構内に入っていけるのか?と思いましたが。


倉持と氷室(堺雅人さん)との関係性には、因縁めいたものがあるようです。
学生時代の登山中の事故が影を落としていて、いまだに、互いに意識しているのですね。


「宗谷」の修復のため、たくさんの工員が集まった場面でのやりとりは、象徴的でした。


「南極観測のプロじゃないとダメなんじゃないか」
と懐疑的な氷室に、、
「南極に行った者なんて、ここには誰もいない!」
と反論する倉持。


確かにそうだな…
私もそう思ったところで、氷室が、
「へりくつを…」
って、氷室さん、あなたもそうじゃないですか?と言いたくなりました


一度はメンバーから外された倉持が、大学院生・犬塚(山本裕典くん)を伴い、北海道に樺太犬を探しに行きましたが、大学の先生の家で飼う犬・リキが南極に行くことになるまでのくだりが、結構好きです。


子どもたちにとっては、リキは大切な存在なので、いつまでもいっしょにいたい、その思いはなかなか変わらないだろうな、どんなふうに説得するのかな?と思っていましたが、そうきたか!と。


走りたくて、うずうずしているリキ。
犬ぞり訓練中の犬たちの前を疾走し、見えない糸でぐいぐい引っぱる姿に、
「かっこいいなあ…」
思わずつぶやいていました。


たくさんの登場人物がいて、それを把握するのも大変ですが、犬塚役の山本くんは、かなりおいしいポジションにいますよね。


そしてやはり、香川照之さんの存在感は、大きいです。
香川さんが演じる、星野という人は、京大の先生で、倉持を信頼しているのですが、おおらかさがにじみ出ていて、全然偉そうにしていない。
すごく信頼できるキャラクターだと思います。


人間関係や、自然との闘い、犬たちとのかかわり方など、これからもさまざまなことが起こる物語ですが、流れを淡々とたどるだけではなくて、気持ちの変化など、内面の描写も丁寧であってほしいです。


ちょっと昔の、日本がこれから発展する前のお話は、今の時代にとってはどうなのかな?と思いましたが、人々の熱意という点では、共通するものがあるように感じます。


長くなりました
ここまで読んでくださって、ありがとうございましたm(_ _)m