最終話から相当時間が経ち、記憶が怪しいですが
書きます。


最後まで手抜きのない、ちゃんとしたドラマでした。
観る側もそれなりに、心の準備をして、一生懸命向き合わなきゃいけない、という。


ラスト前になって、制作側から改めて「映画化も続編もなし。このシリーズで終わる」と、異例のアナウンスが出たくらい、本当に存在感がありました。


そして、その言葉通りに、なるほどと思える結末になりました。
「断定」ではなく「推論」という描き方が、本当に絶妙だったと思います。


原作自体が、フィクションが実際の歴史と融合するという特異性を有しているので、最後、どうまとめるかがすごく難しかったと思われますが、そうきたか!という感じ。
だって、真実なんて…皆、はっきりとはわかりませんものね。


でも、咲さんと野風さんの奇跡は、仁先生と出会ったからこそ起こったこと。
歴史上の人物の運命は変えられなかったけど、やっぱり彼は、歴史を変えたのですね。


それでもなんだか、物語の圧倒的な重みのなかで、なかなか「想像する」ことができなくて、必死についていっている状態でした。
自分は、さほど歴史に詳しいとはいえないし。


観なきゃ!という思いが…重かったなあ。
裏の「マルモ」のほうをリアルタイムで観たいなあ…という気持ちになったこともありました。
家族はとてものめりこんでいましたが


話は変わりますが、先日、書店で、前シリーズからのシナリオなどをまとめた本を見かけました。
チラッとみた見ただけですが、いや~、濃い!
とても読み応えある一冊と見受けました。


昔買った「踊る大捜査線」のシナリオブックを思い出します。
ハマったなあ…。


そんなふうに、言葉のひとつひとつに、大変、重みのある作品でした。
咲さんの手紙は、象徴的でしたね。
あれは、泣けた…


すべてのスタッフとキャストが、真摯に作品と向かい合って作ったというのが、ひしひしと伝わってきました。


そして、真面目にテレビドラマと向き合うことの大事さや良さを感じました。