1話、観ました。
覚悟はしていましたが、
なんか怖い…
というか、将来へのそこはかとない不安が…。


いや、人の心は、ささいなことで、いかようにも変わっていくということが、よくわかります。
それが顕著に現れる場の一つが、いわゆる「ママ友」の世界なのだ、ということも。


ママ友に限らず、女性ばかりの集まりや職場は、ある意味、特殊な空気感があります。


表面的には、話題が合うから楽しそう…と思われがちですが、その輪の中では、腹の探り合いが日常化しているとか、気が合わなそうな人とは、上っ面の話しかしていないとか、見栄を張ったりとか、うらやましさやうらめしさが充満していたりとか…まあ、いろいろあります。


男性にはなかなかつかみにくい感覚かもしれません。


私自身、女性として、そういう場に身を置くことはありますが、そういう、女性同士特有の関係性というか、女性だけでわきゃわきゃやるのは、どちらかというと、苦手です
うまく立ち回るにはどうしたら良いか、嫌われていないか、など、いろいろ考えちゃって、つらくなるんですよね。


よって、あんまり、そういう輪に入れない質なので、ドラマで描かれる人間模様は、やや遠巻きに観ていますが、あの雰囲気の気まずさやギスギス感はなんとなく伝わってきて…やっぱり、しんどいです。


加えて、5つの家族の事情もバランス良く描いて、なぜ、そういう感情が生まれるのだろう?ということの根拠を明らかにすることも必要です。
でも、それらを丁寧に観ていくと、さらに気分が重くなります


実社会では、それぞれの家庭にそれなりの事情や悩みがあるのは当たり前ですが、そこを素直にドラマで取り上げると、本っ当にシビアで重くて、直視できなくなります。


見た目平和なのは、秋山家だけ。
この先も観ていくには、そこが大変です。


観る前はうまくイメージできなかった「お母さん」たちも、なんとなく役にはまっている気はします。
特に、抑圧された環境の女性を演じる尾野真千子さんの存在感は、印象に残ります。
木村佳乃さんも、強気で見栄っ張りな女性が似合っています。


高橋一生くんは、尾野さんの夫役で、1話ではわずかの登場でしたが、冷たくて威圧的な雰囲気が漂ってきていました。
妻のおこづかいを管理か…。
やっぱり、イヤなキャラだ…。
でも、そういう役こそ、彼の力の見せどころなんだよなあ。
我慢だ。我慢だ。


あと、萩原聖人さん演じる担任の先生が、結構おいしい立ち位置にいるな、と。
そんなに頻繁には出てきませんが、疲れたお母さんたちには、癒やしの存在ですよね。
中高生のころ、萩原さんをちょっと好きだったので、余計にそう感じてしまうなあ。


自分を否定するな、私たちは初めて母親になったのだから…と、侑子(杏さん)に声をかけた、息子の友だちの母親(安達祐実さん)。
そして、彼女に起こった悲劇。


なんかもう…子育て以上にしんどくないですか!?
より良い関係性を保つのは大切だけど。


彼女たちの満たされない気持ちは読み取れますが、果たして、私は耐えられるのか?
そして、その果てに、希望を見いだすことはできるのか?
そんな思いが駆けめぐるのでした。