※昨晩書いた記事を、加筆修正して、再びアップします。
あれから、いろいろな思いが生まれて…。
記事がいきなり消えていて驚かれた方、ごめんなさいm(_ _)m





14日の「NEWS ZERO」は、特別編成のため、22時に始まりました。


そこに彼がいるという確証など、ありませんでした。


番組表を見て、
「もしかしたら、そこにいるのかもしれない。
でも決して、それだけを求めているわけじゃない…」
そういう思いでチャンネルを合わせました。


そして、定時を過ぎて、現地のレポを観ているうちに、一目見たい、という思いはだんだんと消えていきました。
そんな不謹慎なこと、誰に対しても申し訳ない…と。


だから、
22時19分に突然、画面が切り替わったときは、本当にびっくりしました。


ただ彼は、あまりにも自然にそこにいて…


「これは、本当のことなんだろうか…?」


なんだか、夢を見ているみたいな感覚になりました。


胸が締めつけられ、軽い放心状態になったような気がします。
しばらくして、いろいろな感情がわいてきて、目頭が熱くなったりもしました。


もちろん、ニュースは最後までしっかり観ました。
現状を踏まえて、私たちには何ができるのか、いろいろと思いをめぐらせました。


放送が終わって、ようやく気持ちが落ち着いてきて思ったのは、


テレビの向こうに彼がいて、本当にうれしかった、ということです。


こうしてテレビ越しに向かい合うことは、奇跡の積み重ねだと感じながらも、心のどこかでは、当たり前の日常のように思っていました。


でもそれは、お互いが元気でいるからこそ成り立つもの。
不肖の私は、改めてそのことに気づき、この瞬間を迎えられることに、心から感謝しました。


私が遠くの身内の心配をし、たぶん無事だとは感じていても、その事実がわかるまで不安で不安で仕方なかったのと同じように、無事を知っていても、彼の姿を観るまでは、不安でたまらなかったです。


でも、言葉を選びながらしっかりと話すのを観て、


「ああ、いつもの彼がいる!」


と、だんだんと気持ちが晴れていくのがわかりました。


いつもと同じように、どんな言葉で、どんな表情で今の日本を伝えたら良いかを真剣に考えて仕事に向かう彼の姿。


これは推測ですが、あの場所に立つまでには、ものすごく勇気が要ったのではないかと思います。
周りのさまざまな声もあったでしょうし。


自身も揺れを体験し、日常生活の不便を感じるなかで、地震やさまざまな被害状況に対し、いろいろな思いを持ちながら、これこそ、今の自分がやるべきことと考えて、たくさんの準備をして、そこに立っている。
私には、そう見えました。


そしてまた、その姿からは、


「僕はここにいます。ほかの4人も元気です」


そんなメッセージが見えてくるようでした。


しっかりとした目線で、最後までちゃんと、キャスターの仕事をした櫻井さん。


すごいよ。
やっぱり、あなたはすごい。


そして、今日こうして、思いを綴れるのも、別の部屋で観ていた母につっこまれることも、当たり前のようで、当たり前でない、本当に、幸せでありがたいこと。
それをかみしめながら、引き続き、自分にできることをがんばりたいという思いを新たにしました。


櫻井さんの元気な姿を観て、胸のつかえが取れて、ホッとして…
ちょっとずつですが、日常を楽しめる私が戻ってくるような予感がしています。


ありがとう。
がんばるよ。