めっちゃ前の話で、申し訳ありませんm(_ _)m
先日、やっと観ました。


これも、連ドラ終了から時間が経っていて、結構、忘れていることがらが多かったです。


記憶をたどったり、復習したりしながら…なんとかついていけました。


それにしても、シビアでハードなお話でした。
なんか、絵空事ではないような思いがして、グッと心をつかまれたままでした。
クライマックスは、泣きながら観ました。


彦一は、晶を介護するために、地道に生きていたのですね。


連ドラで、彼女がアルツハイマーを患っていると知ったときは、私も驚きました。
今回もそうですが、症状が波のように現れるたび、苦しく、せつなくなりました。


若くても、病気になってしまい、介護が必要になって、自分の大切な人のことがわからなくなる。
そういう人がいるのだ、と、理屈でわかっていても、身近に実感できないから、どこか、他人ごとのように思えてしまうことに、怖さを感じます。


ただ、病名が違うだけで、私自身も、家族の介護にかかわっているので、介護する側の喜びや苦しみは、なんとなくわかる気がして。
だから、彦一の無念は、すごく胸に刺さって、本当に悔しくて、悲しくなりました。


それから、老人の一人暮らしと孤独死の問題も、柱の一つでした。
ああいうビジネスを初めて観たので、田舎者の私には、本当にこういうのがあるのか?というのが、小さな疑問ではありましたが。


様々な理由から、一人で生活していくしかない人々がたくさんいる現実は、私の住む地域にもあります。
いかに、近所や地域との、特に、心のつながりを築けるかが重要だな、と思いました。


死んだのを誰にも気づいてもらえなかったとか、散らばった名刺とか、孤独を象徴する描写は、観ていて本当につらかったです。


何かしてあげたい、と思っても、すぐにはできない。
そんな自分が情けなく思えたりもしました。


そんな中、大きな決意をし、その場所に向かおうとする彦一に、北村総一朗さん演じるラーメン屋の親父さんが、晶の感じた「1%の幸せ」を説く場面は、自分の実体験が脳裏に浮かび、泣きながら観ました。


親父さんの娘・さなえが、「タイヨウ」の仕事を手伝いながら繰り返していた言葉がモチーフになっていたので、親子関係の雪解けを意味するシークエンスでもありました。
そういう意味でも、泣けてきて、泣けてきて(;_;)


そんな、泣ける言葉を…
彦一は、なんで振り切っちゃうかな~(T_T)
まあ、それが任侠ってものなのでしょうが。


ということで、ちょっとだけ自分の人生とリンクして、私にとっては、現実を強く意識させられたドラマでした。


役者さんをじっくり観る隙は、なかったかも…。
でも、皆、物語に自然に溶けこんでいる印象でした。


しんどかったですが、見ごたえありました。
こういうドラマが、また出てきてほしいです。