昨年末に、ようやく観れました
最初に公開されたときは、あまりにも映画館が遠くて、日にちも合わず、DVD発売まで待つしかないか…とあきらめていましたが、地元で、年末年始だけの上映が決定!


別に、正月でも良かったのですが、この一年がんばった自分のごほうびだと、勝手に考え(笑)、仕事終わりに観てきました(年始は雪が積もったので、結局、チャンスは年末しかなかったのですが)。





いやぁ。
やられましたね。
にの(水野祐之進)にもですが、お話全体に。


そうくるかぁ!くぅ~、って(笑)。
入れる情報を少なくしておいて、良かったです。


原作をご存じの方々には、折りこみずみの展開だったかもしれませんが、私にとっては、ステキなサプライズの連続で、最後まで楽しんで観れました。
そういう点で、かなりポイント高いです、総合的には。


ネタバレになるので、ストーリーは伏せますが、吉宗は、本当、男前ですね!


そしてまさか、泣くとは思いませんでした。
それは、水野が、お信を思って、一人語る場面でした。


「ズズッ」とすする音が、思わず出てしまいまして。
あれ、周りのお客様に聞こえてたなあ、たぶん。
かなり恥ずかしいのだが
でも、本当に、悲しくて悲しくて、たまらなくて、マジに泣いていました。


そしてそのあと、クライマックスに意外な展開が待っていたのですが、あの涙は、まあ、素直な感情の流れですね。


水野は、かなり好きなキャラです。
最初だけかと思ったら、最後まで、あの、いなせな口調は変わらず。
あれが、誠にすがすがしくて、良い感じですね


そして、その真ん中にはいつも、いなせな心があって。
だからこそ、欲望渦巻く大奥で、自分を見失わずにいられたのだなあ、と思います。
初日の、からかいに対する言い返しや、奇襲への毅然とした態度には、惚れ惚れしました


あと、お信に「お望みとあらば、抱いてやってもいいんだぜ★」と言うところは、すっごい、ドキドキしましたっ(≧ε≦)
ちょっと惚れましたね、一瞬ね(笑)。


吉宗の前での涙とか、垣添との絡みとか、杉下とのやりとりとかも、印象的です


あ!
垣添、かわいかったですね
中村蒼くんが、上手に雰囲気を出しているなあ、と思いました。
「あの場面」も、とても好きです、私は。


吉宗役の柴咲コウさんや、藤波役の佐々木蔵之介さんの存在感は、印象的でした。


それから、本当にたくさんの役者さんが出ておられたので、彼らを観るのも楽しみの一つでしたが、ストーリーに必死になってしまい、脇のほうまでケアしきれませんでした


崎本くんや竹財くん、後に「フリ家」でも、にのと対決する(笑)ムロくんなど、気になる役者さんがたくさん!
豪華だわ、やっぱり


吉宗が、大奥の者たちに暇を出すエピソードは、昔、伝記漫画で読んだことあるぞと、思い出しました。


そんなふうに、この作品は、決して、水野だけのお話ではなくて、大奥全体のストーリーの中で、たまたま、彼をクローズアップした、という視点で描かれています。


ああいう、皆が主役みたいなとらえ方は、私は、良いなあと思いました。


観て良かったです。
2010年の締めにふさわしい作品でした。私には。


まだ、十分に観きれていないところや、もう一度、または、何回でも(笑)堪能したいところがたくさんあるので、また、DVDで観なおしたいと思います。