めっちゃ遅くて、本当に申し訳ありませんm(_ _)m


忘れておられる方もいらっしゃると思いますが、覚え書きのつもりで書きます。





最後まで観ました。
なんだか、悲しいラストになってしまって、やりきれなさが残りました。


予想できた結末ですが、あっけなくて、寂しすぎるなあ、と思いました。


そして、前にも書きましたが、このドラマは、とにかく、菅野美穂さんの存在感がすばらしかったです。


無実の罪で服役していた、野上芽衣子。
トリマーとして平穏な毎日を過ごす裏で、彼女は、自分を陥れた者たちへの復讐に手を染めていた。


そこに、玉木宏くん演じる刑事・真島が絡んできて、話がだんだんと壮大になり、複雑化するのだから、良いほうに転がる感じは全然しませんでした。


結局、クロだった人が何人も出てきて、果てに命を落としていく、ひたすら暗い展開で、本当に、救いようがない感じ。
皆、重いものを背負っているのが伝わってきて、その行動に納得できるから、観ていて、さらにつらくなりました。


そんな中での、芽衣子の表の顔と裏の顔。
ただ、見た目や声色だけそうするのではなくて、感情がちゃんと入っている。
それがすごいな、と思いました。


私は、芽衣子が明るく振る舞うときにも、ふと弱さが出るときにも、ターゲットや協力者にクールに話しかけるときにも、常に、彼女の背負った運命の悲哀みたいなものを感じていました。


だから、母親との邂逅の場面は、とても印象的でした。
ああ、やっと、もとの芽衣子に戻れたのだな、と。


真島のやさぐれ感や、宇喜田の氷のような冷たさ、溝口の狂気など、ほかのキャラの立ち方も、心に残ります。
唐沢寿明さんが演じられた、あのうさんくさいライター・堂島も、インパクトありました。


ただ、なぜ、芽衣子が濡れ衣を着せられることになったのかを、エピソードがたくさんあった割に、私がうまく聞きとれなかったのと、サロンのオーナーが、最終話で駆け足気味に裏事情を話してしまって、整理できないうちに時間が過ぎていったのが、ちょっと残念ではありました。


でも、主題歌や劇伴音楽との重なり合いは、抜群に良かったです


どう見ても悲しい展開が待っていそうな二人の画に、主題歌のサビがかぶさる。
さらに、そのフレーズが、見事に、その情景を歌っていたんですよね。
あれには、やられた!と思いました。


メインテーマも、悲しさを表現しながらも、耳に残るメロディで、雰囲気作りがしっかりなされているなあ、と感じました。


全体的には、ストーリーより、キャラに寄りかかった印象もありますが、ああいうミステリーの見せ方もあるのだなあ、と思いました。


ただやっぱり、悲しくて、寂しかったです。
結局は、彼女自身に、すべてが返ってきたわけだから。