林明子/作
福音館書店 1989年
今日ご紹介するのは、林明子さんの
『こんとあき』です。
絵本好きの方なら、知らない人はいない
というくらい、たくさんの方に愛されている
作品ですよね
以前、図書館の子どもコーナーで 息子が
「読んで~」と持ってきたので、読んでやっていたら、
周りにいた子どもたちが
ほとんど寄ってきてくれて びっくり
その場で、たくさんの お子さんに向けて
読んだということがありました。
子どもたちも、みんな『こんとあき』が大好き
なんだなぁと 感じました。
「あき」のおもり役として
おばあちゃんのところからやって来た、
キツネのぬいぐるみの「こん」。
あきが大きくなるにつれて、
こんもだんだん古くなり、
とうとう腕がほころびてしまった。
「さきゅうまちに かえって おばあちゃんに
なおしてもらってくる」というこんに、
あきは「わたしもつれてって」。
2人だけの、大冒険が始まった。
しっぽを電車のドアにはさまれたり、
犬に砂の中に埋められたり…。
次々と大変な目にあっても
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言い続け、
あきに心配をかけまいとする、こん。
おばあちゃんの家を目指し、こんをおぶって
広大な砂丘を必死に歩く、あき。
互いを思いやるふたりの友情に、胸が熱くなる。
なんといっても魅力的なのは、
こんのキャラクター。
すいすいと電車に乗ったり、
おいしい駅弁に詳しかったりと
妙にたくましく、世慣れしているのがおかしい。
そして、必死であきを守ろうとする
けなげなその姿が、読み手の心をぎゅっとつかむ。
(Amazonより)
林明子さんの作品というと、
ストーリーも、素敵ですが
何といっても 触りたくなるような
リアルな子どもの絵が 印象的ですよね
リアルで、細部にまでこだわって
丁寧に描かれているのを感じます。
そして、絵本の中に さまざまな“遊び”を
散りばめるということでも 有名です
お友だちや絵本好きのお仲間から
そういったお話を聞いて 感心したものです。
今回は、それを確認してから
記事にしようと 色々検索していたら・・・・
面白いサイトを 見つけたので
そちらも合わせて ご紹介しますね
こんが必死に買いに行った駅弁
『あげどんべんとう』は レシピが存在する。
これは、福音館書店から発行された
「絵本のたのしみ」の中で 紹介されたそうです
狐の好きな油揚げの味付けしたのが乗ったご飯と、
鳥取名物のとうふちくわ。
デザートはスウィートポテトプリン。
ちなみに、こんとあきがうちへかえる前の日に、
おばあちゃんがあげどん弁当を作ってあげる、
という話があるのだそうです
帰りの汽車で またしっぽをはさまれると
いけないから、買いに行かなくてもいいように
おばあちゃんが作ってあげるのだそうです
なんと、クックパッドにもアップされていました
プリンは、スウィートポテトプリンではなくて
でかプリンみたいですが
鳥取市立図書館の貸し出しカードは
『こんとあき』の絵。
貸し出し絵本でも、人気ナンバーワンだとか・・・
表紙で こんとあきの後ろで微笑む老夫婦の
モデルは、林明子さんの ご両親。
素敵なご両親ですね
このご両親が、鳥取ご出身なのだそうです。
林明子さんも、愛情いっぱいで育てられたので
しょうね
同じく表紙の 線路の向こう側のホームでは、
なぜかチャップリンが不思議の国のアリスに
あいさつしている。
さらに左に視線を移すと、
エルジェ『タンタンの冒険旅行』(福音館)の
主人公(タンタン)が茶色いズボンのポケットに
両手を突っ込んで立っていて、その左横には
『はじめてのキャンプ』のP2に登場するなほちゃんが
同じ服装で立っています。
9ページの、二人が乗り込んだ列車の
右側の座席には、『さむがりやのサンタ』が
腕組みしていて、20ページでもう一度登場します。
左側の座席の若い女性は林明子さんご本人が
モデルとの噂。
彼女は「NAHO」と書かれた腕輪をしています。
12ページの、「あき」がのぞく窓の次の窓には
『さむがりやのサンタ』、その次の窓を見ると
『ピーターラビットのおはなし』p20に登場する
マグレガーさんが乗っています。
その向かい側の席には『不思議の国のアリス』
にでてくる帽子屋がいて、さらに5番目の窓には
同じく「アリス」に登場する公爵夫人の横顔が見えます。
林明子さんの作品に出てくる子どもはたいてい
林さんの甥か姪がモデルになっていて、
『こんとあき』 と『はっぱのおうち』 は、同じ子。
・・・すごいっ
『こんとあき』は読んだことのある方も多いと思いますが
ご存知でしたか
お持ちの方は、ぜひ絵本を見てみてくださいね。
私は、まったく気が付いていなくて
今回初めて知ったのも多くて 大興奮してしまいました
『こんとあき』は この他にもまだまだ秘密があります。
・・・秘密どころか、散りばめ過ぎ(≧∇≦)
林明子さんって、本当におちゃめな方なのですね
これ以外にも、林明子さんの他の作品の、
隠し絵について 書かれています
リンクさせて いただきました
こうして見ると、まぁ見事に、
キャラクターたちがそれぞれの絵本をお互い
友情出演して 渡り歩いたりしているのですね
すべての絵本を並べて 確認してみたいです
- こんとあき (日本傑作絵本シリーズ)/林 明子
- ¥1,365
- Amazon.co.jp
- サンタのなつやすみ/レイモンド ブリッグス
- ¥1,365
- Amazon.co.jp
- はじめてのキャンプ (福音館創作童話シリーズ)/林 明子
- ¥1,260
- Amazon.co.jp
- はっぱのおうち (幼児絵本シリーズ)/征矢 清
- ¥840
- Amazon.co.jp
- ファラオの葉巻 (タンタンの冒険旅行 (8))/エルジェ
- ¥1,680
- Amazon.co.jp
- ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本 1)/ビアトリクス・ポター
- ¥735
- Amazon.co.jp
普段、読みきかせをする側は、
上手に読もうと 文字ばかり追ってしまいがちですが、
絵からも、色々な 発見があったり
するものなのですね( ´艸`)
より一層、絵を真剣に見たいと思いました。
・・・林明子さんの作品は、特に要注意ですね(^_-)-☆
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございました
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