人生は何かを得て 何かを失うことの繰り返し
何かを積み上げては それが崩れていく そんな繰り返し
人が一度に抱えられるものは多くないから
それでも何かはきっと残る
大事なのは 目に見えなくても
それを見つけることと
今あることに目を向けること
そして前を向くこと。
by シティハンター
何から書けばいいのやら
実はかなり落ち込んでたんです。
3週間前には「私はあなたと結婚しようと思ってたけど」とか話してたのに
5月31日の深夜には「他に気になる人がいる」「もうあなたには興味がない」
今までの2年はなんだったのだろう。確かに僕も悪かったんだ。
その発言の二日後には
今度くる時に買いなさい とGWに渡しておいた新幹線代の往復分のお金がポストに届いた。
やっぱり予想通り 彼女の住んでいる学生寮の住所は書いていなかった。
僕たち二人の関係は「要求し合わない」関係でもあった。
お互いがお互いをそのまま認めて受け入れあう。
良いところはお互い影響を受けあって
二人の感覚が一緒になっていくそんな道すじだったような。
Aはそんな気楽な関係を気に入っていた。
「私って付き合ってると楽でしょう?」が口癖だった。
でも僕はいまいちピンとこなかったんだけどね。
僕は僕で かなりの年上だったから
大人の余裕 を 持とうとしてそこそこ努力したり我慢してたりした。
別に自分は理解されなくても良い
大事な君がいればそれでいいのだ と。
Aが東京に行ってから俺は苦しくなった。
大人の余裕?そんなもんねーよ 俺はまだまだガキなんだ。
他の男にとられるかもしれない そんなつまらない苦しみじゃーないんだ
Aが楽しい大学生活を送っていて
俺のことはあまり頭にないみたい。
部活にバイトに そんなに入れたら名古屋にこれないじゃん
一度だけそう言ってあとは我慢した。
Aが本当に行きたい大学に行く。
そしてAがやりたいように大学生活を満喫する
そのために俺たちは一緒にやってきたんだ。
それを否定はできない。それを否定したら俺たちの軌跡を冒涜する。
俺は苦しんだ。
2週間前にとうとう吐き出してしまった。
Aに対して初めて感情的になってしまった。
もうちょっと努力してほしい もっと俺のこと考えて欲しい。
絶対に今まで言わないと決めていた言葉が止まらなかった。
それがとてもショックだったようだ。
そして先ほどの発言に繋がった。
今思えば 俺たちはずーっと
恐ろしいほど狭い世界で 恐ろしいほど深い場所で
お互いだけを見ていたようだった。
とてもとても 幸せなことだったけれど。
4月に世界は変わったのだ。
俺はその場所に取り残され
Aだけが全く未知なる世界へと足を踏み込んだ。
俺が予測と対処を怠ったのだろう
「私が別れるって言ったらどうする?」
そんな質問がたまーにあった 俺は決まって
「そりゃぁちょっとは足掻くよ。 でも最後はあまり見苦しくなく格好つけて別れたいな」
Aはそのたびにはよくわからない反応をしていた。
だから僕は6月1日の朝
この日付は忘れもしないだろう。長い長い夢から覚めた朝
僕はAにお別れのメールを送った。
以下が送った内容じゃぁないんだけど(笑)
A ありがとう 僕はこんなに人を愛したのは初めてだった。
僕は愛する人のためなら結構頑張れる人間なんだと
初めて知ったよ。
将来ずっと一緒に居たいという気持ちは確信だった。
2年たっても俺はAを口説きたかった。
女の子を抱きながら「愛している」と言えたのは君だけだ。
抱いている時は「なんでAはこういう時ちょっとブサイクになるんだろう」
とか思ってたけど Aの顔は本当にツボだった。
Aの言動感性すべてが僕にツボだった。
君はもういない
つらいと思い知らされたのは
僕が生活するすべての周囲が
Aと一緒に手を握って歩いた場所だった ということだった。
4月から覚悟はしていた。
Aは口では「大好きだ」とたまに言ってくれてもいたが
覚悟はあったし予感もあった。
何より俺も苦しさにあえいでいた。
君はもういない。
だんだん考え方がこうシフトしていく。
このほうがよかったのだ。
現実的ではない。
Aの輝く将来性に俺の不透明さを混じらせるのはヤボってもんか
きっとこれが俺の役割だったのだろう。
Aを行きたい大学に行かせることが 俺の役割だったのだ。
俺以外の男も知るべきだろう。
きっと俺が過去一番の男だったと思って欲しいから。
あの日あの時 あの場所で
君に声を掛けなかったらどうなっていたんだろう。
ひとつだけ言えることは
僕はなんにも後悔はしてないよ。
僕はもう歩き出せる。
方法は随分と違うと思うんだけど(笑)
いつまでもAを引きずっていることは君にも不本意だろう。
いつでも前を向いて飄々と笑って歩く。
きっとだって そういうとこに 君は俺を見たんだと思うから。