インドについて「インドの医療制度と健康ケアの課題」

インドインデックス愛好家の皆さん、こんにちは🐸。

今回は、「インドの医療制度と健康ケアの課題」というテーマでブログ記事を書いてみました。

インドは世界で最も人口の多い国の一つであり、その医療ニーズは膨大です。

しかし、インドの医療制度は多くの問題に直面しており、国民の健康を守ることができているとは言い難い状況です。

この記事では、インドの医療制度の現状と課題について、以下の三つの観点から考察していきます。

医療費の高騰と貧困層のアクセス不足
医療資源の不均衡と地域格差
医療品質の低下と不正行為

まず、インドの医療費は近年急激に高騰しており、多くの人々が医療サービスを受けることができなくなっています。

インドでは、医療費の約70%が自己負担であり、政府や保険会社などの第三者支払者の割合は非常に低いです。

そのため、医療費が高くなると、貧困層や中間層は医療を受けることを断念したり、借金をしたりすることになります。

実際、インドでは毎年約6000万人が医療費のために極度の貧困に陥っていると言われています。

また、インドでは公的医療機関は無料または低額でサービスを提供していますが、その質や量は不十分であり、多くの人々はより高品質な私的医療機関を利用する傾向があります。

しかし、私的医療機関は価格設定に規制がなく、過剰診断や過剰治療などを行って利益を上げることが問題視されています。

次に、インドでは医療資源が都市部と農村部で大きく不均衡に分布しており、地域間の格差が深刻です。

インドでは約70%の人口が農村部に住んでいますが、医師や看護師などの医療従事者の約80%は都市部に集中しています。

その結果、農村部では一人当たりの医師数やベッド数が極端に少なく、適切な医療を受けることが困難です。

また、農村部では基礎的なインフラや交通手段も不足しており、救急車や薬局などへのアクセスも制限されています。

さらに、都市部でも地域によって医療資源の分布に偏りがあり、例えばデリーやムンバイなどの大都市では一人当たりのベッド数が全国平均よりも高い一方で、ビハール州やウッタル・プラデーシュ州などの貧困州では全国平均よりも低いです。

最後に、インドでは医療品質の低下や不正行為が広く見られ、国民の信頼を失っています。

インドでは医療教育や医療機関の認定制度が不十分であり、資格や技能のない人々が医師や看護師として活動していることが問題になっています。

また、インドでは医療関係者や薬品メーカーなどの利害関係者が癒着しており、贈収賄や薬価操作などの不正行為が横行しています。

さらに、インドでは医療事故や医療過誤に対する法的な責任や罰則が明確でなく、被害者が救済を受けることが難しいです。

これらのことから、インドの医療制度は国民の健康を守るという本来の目的から乖離していると言えます。

以上、インドの医療制度と健康ケアの課題について考察してみました。