ゆきえさんと執筆者あきなの初めましては、Facebookでの友達申請だった
DRESSCHANGE京都の仲間として知ったから、申請したんだっけな。。。申請してもらったんだったけな??
初めてゆきえさんの写真を見たときに、外見の華やかさや背の高さから自信満々できっと女性として強いんだろうなって思っていたんだよね
外見から感じていたゆきえさんと、初めましてでしゃべったゆきえさんは違っていた
彼女も
「私、そうやって(自信満々な感じに)見られるの」
「でもね、そう見られることがずっと(私にとっては)プレッシャーだった」って答えたんだ
ゆきえさんはなぜDRESSCHANGEに参加しようと思ったの??
すると彼女はこう答えたんだ
私、自分のための人生を歩んでこれなかったんだよね
小さい頃から、自分の心を抑圧しなければいけない厳しい家庭環境だった
兄から
「お前は何もできない」
「ブス」って言われたんだ
私はすごく素直だったから「あたしはブスで何もできないんだ」って思い込んできた
何もできないブスだから、前に出ちゃいけないって思ってきたんだよね
そういう風に育ってきたから
自分が何が好きで
何が欲しいと思っているのか
さえもわからなくなっていたんだ
自分の人生は
このまま苦しくて
辛くて
終わっていくんだなって
諦めかけていたの
そんな中でね
自分らしく生きたいって
思った出来事が2つ起こり・・・
1つがね
私銀行に勤めていたのね
勤めてみたらね
わたし仕事ができるって
自分で思えたんだ
兄からはできないっていわれてきたけれど
案外自分はできたし
何より楽しかったんだよね
「できない」っていうのは、思い込みにしか過ぎなかったって気づいたんだ
そしてね2つ目の出来事が
母を亡くした出来事だった
母は突然亡くなった
お風呂場の中で...
気が狂いそうなくらい悲しかったよね
母のこと大好きだったから
私の中で、もう少し発見が早かったら
母は助かったかもしれないっていう
後悔が残ってしまって
何を見ても楽しくなかったし
何を食べても味がしなかった
仕事も手が付かなくなった
父は母に対してずっと文句を言っていた
でも母は、言い返さなかったんだよね
我慢を続け一生を終えた母
一人の女性として心の底から
人生を楽しめていたのかな
幸せな人生だったのかな
という思いを私の中に残したんだよね
今ね
私の母と、母親としての自分の姿がどこか似ているように感じたんだ
私の娘には同じ想いをさせたくないって思ったことがDRESSCHANGE挑戦へのきっかけ
私は母に
楽で楽しく生きてて欲しかったんだよね
母の死から時間が経つほど
その想いがより強くなった
私はね
『お母さんを幸せにしなくちゃ』
とずっと思ってきたの
でもね
それよりも本当は
お母さん自身が
自分のことを大事にしてほしかった
そういう想いは、私だけで十分で
我が娘にさせたくないと思ったんだ
だからね、諦めかけていた私の人生
このままでは終われないって思ったんだ
DRESSCHANGEに出る過程で
自分が好きなものとか
自分のなりたいものとかを
確立していきたいって思った
私はヨガの講師をやっているんだけど
ヨガは私に
自分らしさを少し取り戻してくれたんだよね
ヨガ以外でも
自分の気持ちを大事にしてあげたいんだ
DRESSCHANGEは
出たら終わりなんじゃない
始まりなんだ
今まで感じないようにしてきた感情を取り戻して生きていくことになるんだろうなって思っている
それは自分自身の感覚を信じて生きていくことになると思う
自然に身に着けてしまった負の思い込みから解放されて
もっと自由に
自分のやりたいことを
ワクワクしながらやっていけるようになりたいんだ
つらいことが多くて
人生を諦めてきた私だからこそ
いくつになっても
自分自身や自分の人生を
諦めないでいいって思う
それを私がランウェイを歩くことで
誰かに伝わって希望にしてもらえたら
最高だなって思うんだ
そう未来を語るゆきえさんの表情がどんどん笑顔になっていくのを見て、私はランウェイ後の8月のゆきえさんの姿をぼんやりと想像していたんだ♡
きっと彼女は今より笑顔で、人に囲まれて過ごしているんだろうなって思った
今現在もある彼女の葛藤や迷いを直接聞いて知っている私は、書きながら涙が出てきた。。。
スタバのカウンターで
written by 早川明奈