1972年 東映
監督:鈴木則文 主演:杉本美樹、池玲子、名和宏、金子信雄、成瀬正孝
日活ロマンポルノが日本映画界で注目をあび、東映もポルノ路線を強化する。そして、池玲子、杉本美樹という二代スター?を中心に一気にこの過激な路線は東映ヤクザ映画のパロディも含め、あらん方向に動く。女番長シリーズと同時期に作られた「恐怖女子高校シーリーズ4本を書いていく。まあ、今はこんなスケバンもいないから、絶対にこんな映画を作ることもないだろうが、そのボーダーラインを越えてしまったワクワク感がたまらない。そして、杉本、池の存在感がなかったらこのシリーズは成立しなかったといい。そのくらい、強い目力とおっぱい力で男たちを挑発する。本当に、今のAVなど子供だましなのがよくわかるのだ。
とある私立女子高。スケバングループをひきいる杉本はこの高校をしきっていた。しかし、理事長(金子信雄)の愛人の娘(衣麻遼子)もズベ公集団を率いていた。そんな高校に若い男の教師(成瀬正孝)がやってくる。杉本は真っ向から反抗する。そんな高校にまたひとり他の高校で有名なスケ番だった池が転校してくる。彼女は優等生の三浦夏子に近づく。三浦は理事長の愛人(三原葉子)の店でホステスをしていた。三原の息子(名和)は三浦を狙っていた。池は衣麻とも仲良くするのだった。そして池は名和にも近づく。衣麻は仲間に売春させていた。その現場を杉本の仲間がつかみ、ゆすろうとするが逆に捕まってしまう。杉本がかけつけ、もめるところで成瀬が介入する。そして杉本たちは彼にしたがったふりをしてリンチをし、彼の恋人を襲う。そこに池がきて杉本にタイマンを申し込む。二人は番長の座を争うがその場は分ける。そして、杉本は池がおとしたパスケースで池が家族を殺された復讐に金子と名和を狙っているのを知る。そんな中で三浦は名和の子供を妊娠する。だが、邪険にされ、衣麻たちにむりやれ子供をおろされ、自殺してしまう。杉本はそんな衣麻とタイマンをはることに。ナイフを持ちだされ劣勢になる杉本の前にライフルを持った1池が現れる。杉本と池は手を組み、名和と金子、そして三原を徹底的にいためつけ学園から追い出すのだった。
と、あらすじを書いたものの、スケバンの抗争話であり、裸は出し放題で、清純だと思った人ほどひどい目に会うという東映的なサディスティックムービーである。そして話のすじなどどうでもよく、彼女たちの「よくやるよ」いうような演技が奇跡にさえ見える。時代がかなり前が見えない事はあっただろうが、こんな映画を作るパワーがあった日本がなつかしい。中で「日本列島改造論」などという言葉がでる時代である。映画はあそこさえみせなければ何をやっても怒られなかったらしい。日活が裁判をおこしたせいで映倫も挑戦的になっていたのもあるのだろう。たぶん、この映画、今なら絶対に映倫は通らないと思う。
「ミルク焼き」というおっぱいを焼くリンチや、男のシンボルをボウリングのピンに見立てたり、コンドームはグローブである。授業中にアンパンやったりコンドームふくらませたり、本当にこんな女子高生がいないとわかっているから許された部分はあるのだろう。
成瀬が新任で来た時に、教室の扉に猫の死骸が釣るしてある。これを画にしてしまうのだから、もう鈴木則文は妄想をすべて実際に画にしてしまっても何の問題もなかったのだろう。もう、演出とかいう域は超えている。そういう意味では映画という評価より、時代がここまでを許したという、暴走的な部分ばかりが今観ると目立つ。
だからこそ、そんな演出だからこそ、池玲子と杉本美樹は時代の中でパワーをだしたのだろう。このシリーズが始まる前に女番長シリーズ3本が公開されている。だから、多少ここではセリフもうまくなっているし、目力や、裸でのアクションは堂に入ったもので、本当にその潔さ?は気持ち良すぎる。それにあわせて三原葉子までいい歳をしておっぱい丸出しで縛られて終わりだから、なにかもうよくわからない凄さなのだ。池玲子は水着姿も披露しているが、本当に美人でスタイルがいい。
ラスト、杉本がパンツ一丁で画面の前にたたずみエンドマーク。もう、悪い奴らは痛めつけられるが、女子高校に平和はこないわけで、こういうのは当時の学園紛争後のモヤモヤ感そのままなのだろうか・・・・。
杉本が映画の中で何度も言う「世の中ひっちゃかめっちゃか」というのがこの映画のテーマなのだろうね。最近も教育現場が壊れたとかよくいいますが、この映画を見ると、40年前にはすでに「ひっちゃかめっちゃか」だったことがよくわかるというところか・・。
でも、杉本美樹はいいからだのいい女だよな、といつも思う私である。あと三作品、久しぶりに堪能しよう!
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