少し前に人が集まる場所で

あるご夫婦が離婚されたとの話題になった


人ってそんな話に飛びつくよね

興味の対象って一番は人の不幸

それと、理性の欠如した人の話

要は不倫のお話のことね



私だってそんなふうに

皆の興味の対象になってもおかしくなかった

これからだって

どうなるかわからない


離婚したいって思ったことあるよ

離婚しなくちゃって思ったよ

もう離婚しかないなって思ったこともある

何度も

1つ前は昨年末から今年の初めにかけてのこと



私にとって離婚は諦めだった

味わった幸せを取り戻すことを諦める

好きな人との生活を諦める

子供との生活が無くなる

全てに置いて諦めだった


一度は諦めて離婚届を夫に出した

コロナ禍なのに

ネットで取れることも知らないで

お客さんが2人しかいない役所に行って

「すいません、離婚届けください」って小さな声で言っては

アクリル板の向こうのお役人様に

「はい??」と聞き直された

しかもマイクみたいので響いてた


離婚届を貰ってきて

夫の仕事が終わるのを待ち

人の少ないカフェで話した


諦めって書いたけど

今思えばそうであって

あの頃は多分

私の中でのチャレンジだったのかもしれない


それまで夫がいないと何もできなくて

全てにおいて夫任せ

喧嘩をすることもなかったし

いつも優しかったから不満なんか得になかったの

不満?あったかな?

きっと夫の事が好き過ぎて

不満とも思わなかったんだと思う


それから夫が変わった

夫は私が離れていくと予感していても

どうにかできると高を括っていたのだと思います

だけど、結婚した頃のぼんやりした

おっちょこちょいの妻は意外にしっかりしていて(笑)自分で言うなだけれど

自分の手のひらで転がせるタイプでない事に気が付いた

予想外だったのだと思う


帰ってこい、と言う自分に

妻がカフェで突然に離婚届を出してきた

あの時の夫の顔は忘れられない


離婚はしない

そのつもりはない

一緒に帰るって朝出掛けるときに息子に言ってきた

お母さん連れて帰るって言ってきたんだ

一緒に帰ろう


そう言った夫に私は

「〇〇さんが離婚したくないのは、結婚して3、4年ですぐ離婚だなんて人に知られたくないから。息子に離婚の理由を知られて軽蔑されたくないから。職場にも知られたくないからでしょ?私のことが大事だから帰って来てって言ってるわけじゃない。息子の世話をする人がいなくなるから困ってるだけでしょ」


「私の親には私から話すから余計なことは言わないで、自分の今後の暮らしが整ったらちゃんと自分から話すから。それまで私の家族とは連絡は取らないで下さい」


「娘の遺骨は私が持っていく。あなたには触らせない。自分の最後の時に近くにいる人に頼んで一緒にいくから私達には関わらないで」



その後も色々話したけれど

離婚しないと言い張る夫を置いて

離婚届を渡し

私はお店を出た


離婚する

それしか考えてなかった

赤ちゃんも死んじゃって

女からも嫌がらせが続いてて

やってらんねーよ

って思った


赤ちゃんがいなくなる前から離婚のことは考えていて

行動に移せない理由は息子の存在があったから

私達に何かが起きているって気がついて

中学生なのに

私が何処かに出掛けようとすると

「お母さんどっかいくの?」といつも聞くようになった

「今日帰ってきたらいる?」

小さい子が聞くような事を言うようになった


元気のない息子に可哀想なことをしてしまう

それが私にブレーキをかけていた


人っておかしなもので

犬や猫でも一度家族になれば手放せなくなるはずなのに


犬を二匹飼っていて

大きくなった子供より懐いて可愛いと言い

亡くなった先代の犬の塔婆を用意するほどで

動物のいない生活は何年もしていないという私の兄は

私の息子のことを血縁関係がないんだからもういいだろ

そう言って私に離婚を勧めた

ブログでも偽善と思っている人がいることを知っている


だけど実際にこの立場になれば

きっとわかってくれる人もいると思う

でも他人のこと

そのスケールはそこにいる人とそうでない人とではかなり違うものなのだと思う



話は少し戻りますが

私は前にも書きましたけれど 

言葉といいますか文字が足りなくて 

誤解を与えてしまいます


それを逐一訂正するつもりはないのですが


今日このお話の中での事で言えば


離婚の選択をした人が諦めた人

との位置付けで見ているわけでは無いのですよ


再構築を選んだ人でもまだまだ苦しみの中にいる人がいる

現に私は再構築を選んで戻ったあとにも酷いことが待っていたのだから


離婚をしたとしても

別居をしている最中でも

再構築の途中でも


そこに少しでもと行動できる何かを持っている人はチャレンジャーだと思っています

わざわざ不幸を選びたがる人はいない

その選択が今後

失敗だったかもって、思うことがあったとしても

それからまた時間が経って

あ~あんなことあったっけなーと思える時が来るんだと思う

そう思えるようになりたいから

前向きでいたいって書いたのです


そう思えるように

そこに立ち止まったまんまでなくて

少しだけ何かをしてみることは

必要だと思います

それは大胆な改革でもいいし(笑)

少しだけ秘密を持つことでもいいと思うの

何でもいい

一駅分歩いて行こうとか(笑)

毎日空の写真を撮ろうとか

本当に何でもいい

私はベランダ菜園をはじめました(笑)

夫との関係に動きがなくても

それで少しでも今の自分が立ち止まったまんまでなくなったら

その時からがチャレンジの始まりなんじゃないかと思ったりしてます

あくまでも私はね、そう思ってるってはなしだよ☺





ちなみに私は

離婚届を夫に出した事が2回あります


2回目にはビンタを張られましたとさ


ま〜る