あとがきだけ読んで、そのままになっていた歌手、文筆家 星野源さんのエッセイ読み終えました。


先日、息子が怪我をしました。病院に何度か行き、その待ち時間で読み終えました。


ひと言でいえば、星野源さんは弛ませの達人だ。日本変態協会会員だったことも知った。


買って読むことをオススメできる本です。(種ちゃんアンテナを信頼していただける方には。)


以下、ネタバレ含みます。
読んで楽しみたい方は読まないで〜😁今日はこれで。さようなら〜(^.^)/~~~



もともと女性向けファッション誌『GINZA』に連載していた「銀座鉄道の夜」というエッセイに加筆、修正、大幅な書き下ろしを加えて単行本化されたのが2014年。


この手元にある文庫化をされたのが2019年9月。


雑誌向けに書かれていた期間は、2011年から2013年まで。9年も前。最初の回が書かれた後、東日本大震災が発生したよう。第2回の書き出し、


くだらないの中に


イライラ解消の上手なやり方をずっと考えている。
東日本大震災からちょうど1週間。まだまだ事態は大変だというのに、張りつめていた気持ちの糸が少しずつ弛みはじめている。ため息が多くなり、疲れを感じ、短気になりやすくなっている。なるべく疲弊せず前向きな気持ちであり続けられるよう、上手にストレスを発散していきたい。




勝手な引用をして、ごめんなさい(_ _;)法に触れますね。この章の中で、SAKEROCKというインストバンドを組んでいた星野源さんが、歌の活動をするきっかけになった「ばらばら」という歌を作った経緯がつづられている。初めての作曲、25歳のときだったそう。好きになった女の子がきっかけになっている。


結果的には、その女の子のことを「あのうんちクソshit馬糞女。」って表現してる(笑)




世界は ひとつじゃない
ああ そのまま バラバラのまま
世界は ひとつになれない
そのまま どこかにいこう


 この曲を発表するとものすごく好評で、それが歌を続ける自信に繋がった。
 思えば、そんな悲しい結末になる遥か前にその子が言った「そんなに歌が好きならちゃんと歌えばいいのに」という何気ない一言が、自信のない僕に歌を作る気を起こさせ、その結末で心が壊れながらも「ばらばら」という歌を生み出すことができ、それが今の仕事に繋がっているのだから、人生はわからない。


↑また引用してしまった。
青字部分は引用です。

文春文庫
「よみがえる変態」
著者 星野源さん

星野源さんが大病をされたことがあることは知っていた。鶴瓶師匠のTV番組A―studio という番組に出演した回を見たことがあった。

「本当、回復して良かったなぁ。」感慨深けに目を細める鶴瓶さんが印象的だった。



この文庫の3分の2のところで見開きグレー1色のページがある。次のページ。「生きる」という章題。


2012年12月16日、午後2時。とあるのが、倒れた日と想像します。くも膜下出血で倒れる場面が記されている。


翌日に動脈に管を通して行うカテーテル手術(コイル塞栓術)の術後の記録も具体的につづられている。


次の章題は、


楽しい地獄だより


年が明けて退院され、その2ヶ月後で復帰されるのだが、2013年すぐに忙しい生活に戻られる。初めての武道館コンサートの準備のなか、再発の可能性を告げられ、今度は開頭手術を受けることになる。


執刀医を選ぶにあっての経緯やその尊敬する医師の話は詳細にあります。深刻な病になったときには、きっとここは役に立つところでしょう。術後の療養のことは割愛されている。


見たことのないページがあった。「痛」という大きな漢字がでーんとある1ページと、文章の字より小さい字で全面埋まった「痛い」の連続で見開き1ページ。


手術経験のある人には、本当にその意味が伝わると思います。


2012年、CDシングルは3枚出され、初主演の舞台と映画を経験され 飛ぶ鳥を落とす勢いだった星野源さん。これらの2度の入院生活をはさみ、活躍が凄まじいことは誰もが知りますが、


ここまで生命と向き合ったかなり精神ギリギリのご経験をされていたとは、知らなかった。


倒れる前の創作活動の様子も、
おー、かなりのクレイジーギリギリなんだなぁ。追い詰めて追い詰めて追い詰めていると、生命も危ないよ〜。身体も悲鳴をあげていたんじゃないか。そうも感じました。


創作、創造って凄まじ。だなぁ。でも、芸術家だからクレイジーギリギリって訳でもない気がします。人間ってそもそもそんなもんじゃない。とも思わせてくれる泥臭さに好感です。


表現者  星野源さん、ホントに面白い。物書き源さんもこれからも楽しみだ。単行本版のあとがきの中にある


下品な話ばかりしたいわけではありません。下品な話の方が本質的だと訴えるつもりもありません。あまり自分の中に「話の種類」に垣根がないだけなんだと思います。感動の逸話も、セックスの面白体験談も、どちらも平等に興味があるというだけです。


中略


 この3年間のすべて、というには少し足りないけれど、この本には、目まぐるしかった日々とその空気が焼き付いていると思います。
 しかし実際に書いているほとんどには意味のないことばかりです。変わりたいと心から願い、実際にどんどん変化していった景色の中で、夢が叶っていながらもなぜか空虚にまみれ、どうでもいいことばかり考え、ニヤニヤしたり、涙目だったり、いろんな気持ちになりながら書いた文章です。皆さんのお役に立つかどうかわかりませんが、ぜひ適当に読んでいただければと思います。


中略


そして、私事でありますが、先日、日本変態協会の会長であるタモリさんにお会いしたとき、日本変態協会への所属を正式に認めていただきました。日本一の変態・タモリ会長にも、感謝申し上げたいと思います。

 
 人はみな、変態だと思います。


ここから最後の締め方も好きなんだな。


最近長い記事は読めない。だからいつもショート・ショートを心がけています。が、長くなったm(_ _;)m


知ってもらいたい面白さだったから。
星野源さんは、きっと今も絶望と隣り合わせ。だからこそ、面白さを見つけていく達人なんだろうなぁ。

感謝🙏よく読んでくださいました!
種ちゃん、稼ぎに行ってきま〜す✨昨日は外のガラスや店内の鏡を磨いた。


スキッとさせたる!!店主は、京都に買付にいき留守番預かりました。返って思いきり掃除ができて有り難い。面白いよ。ちょうど、京都に無性に行きたくなった。代わりに身近な人が行くんだね〜。それとそのお蔭で、別スタッフの方と楽しい話ができた。半分はおしゃべりしていたかな。でも整頓しながら。種ちゃんは真面目〜。


いろいろと天からの恵みがあったさ。不幸中の幸いが必ずあるんだなぁ。


スキッとさせたる!!ツヤッとさせたる!!家でも発揮しよう〜〜😁じゃーねー👋