鉄球を磁石に近づけると普通はくっつきます。
ですが、ネオジム磁石という非常に強い磁石を使うと面白い現象が見られる場合があります。
例えばよく知られているものは、下の図のように、ネオジム磁石に鉄球をくっつけておき、反対側から別の鉄球をにぶつけると、反対側に跳ね返ります。これをガウス銃(ガウス加速器)といいます。
しかし、わたしが考えたものは、二つ以上の鉄球を一列にして、ネオジム磁石にゆっくり近づけていくと。。。。。
鉄球が二つともくっつくと思いますよね~(わたしもそう思ってました。)
ところが、鉄球の一個がガウス銃のときとは逆の方向に勢いよく跳ね返ります。
(鉄球のスピードが速すぎて写真だと見にくいかも。。。。。)
ガウス銃とは、逆の方向に跳ね返るので、”逆ガウス銃”と名付けました。
鉄球がネオジム磁石にくっつく瞬間、とても速くなるので、磁石にぶつかったときに反作用がとても大きくなり、磁石のくっつく力より大きくなるので、逆に跳ね返ってしまうのではないかと思っています。
ちなみに、あらかじめネオジム磁石に鉄球を2個以上つけておいて、そこに鉄球を2個以上ゆっくり近づけていくと。。。
なんと!鉄球が両側にはじかれてとても面白いです。
上の条件を使って工作をしました。
スタート地点に、鉄球を二個おきます。
鉄球を三個付けたネオジム磁石を近づけます。
すると、両側の鉄球一つずつが跳ね返り(ガウス銃と逆ガウス銃)、レースが始まります。
(この条件だと、跳ね返る鉄球と弾き飛ばされる鉄球の速さが大体同じになります。)
カーブにそって鉄球が走り、途中のガウス銃にあたって別の鉄球が飛び出します。
これが第二走者のスタートです。
一番下のゴールに先についた方が勝ちです!!
簡単な道具でできるので、皆さんも自由研究などでやってみてください。
≪必要なもの≫
1:ネオジム磁石(非常に強い磁石なので取り扱いには注意してください。)
2:鉄球2個以上
≪ガウス銃≫
1、ネオジム磁石に鉄球を2個以上くっつけておく。
2、鉄球をそのネオジム磁石に近づける。
3、もともとネオジム磁石にくっついていた鉄球がはじき出される。
≪逆ガウス銃≫
1、ネオジム磁石には鉄球はつけない。
2、鉄球2個以上を、同時にネオジム磁石に近づける。
3、近づけた鉄球がネオジム磁石にくっついた瞬間にはじき返される。
≪ガウス銃&逆ガウス銃≫
1、ネオジム磁石に鉄球を2個以上くっつけておく。
2、鉄球2個以上を、同時にネオジム磁石に近づける。
3、もともとネオジム磁石にくっついていた鉄球とネオジム磁石に近づけた鉄球が両側に弾き飛ばされる。