大好きだった彼と付き合った日は、

紫陽花が綺麗に咲いている季節だった。






傘を並べながら歩く並木道。



「雨、止まないかなぁ?」


(そうしたら、手繋げるのに。)



「俺は雨、好きだけど?」


(次こそ絶対キメるんだ、相合傘)


2つ並んだ傘がコツンと揺れた。



紫陽花だけが知っている、2人の思い。