演劇鑑賞会で教えていただいた有馬理恵さんのお話を聞く会。


我が桐蔭高校出身で俳優座の中堅幹部女優である。


彼女が役者を志すに至った経緯は俳優座の「釈迦内櫃唄」を観たから。


そのときのショックが、自らの同和地区出身という境遇と相まって


現在の彼女をつくりあげた。


語りかける彼女の間、言葉の強弱、声の大小、表情のメリハリが抜群で


さすが舞台女優と納得。


話の合間に芝居のシーンが盛り込まれ、もう感動。


釈迦内棺唄のダイジェストバージョン、加藤剛と共演の「先生のオリザニン」の


さわり部分、「戦争とは・・・」のフィリピン人慰安婦のセリフ・・・


もうすごい。言葉がない。


単に役柄を演じるのではなく、その人になりきっているのが怖いくらいだ。


ふと思う。


女優と結婚すると大変だろうな、と。


私も職場で厳しいトップを演じてみようか?


すぐ演出家に駄目だしされるだろうな。