笠野千居先生を悼む
和歌山県俳句作家協会の笠野千居先生が亡くなった。事務局長の満田先生からのメール。長く務められた読売和歌山版の選者を交代されたのは最近のこと。91歳だった。読売へ投句を始め、最初に選んでいただいたのが2018年3月7日。建国日陸奥宗光を学びけり伊太祁曽神社で講和を聞いたのをそのまま詠んだ。それが何と一席。以後、毎週のように採用していただいた。春日神社で俳句大会の表彰式があったとき、帰りにご自宅まで送らせていただいた。そのとき「あちこちへ出向いて詠んでいるのがいい」と褒めていただいた。会長に褒められ有頂天である。句作の励みになったのはいうまでもない。以来、大会などでお目にかかると挨拶をさせていただいていた。それだけに選者交代はショックであった。先生にご指導いただこうと出句していたのが拍子抜けしてしまい、読売にはあまり載らなくなってしまった。最後に採っていただいたのが今年(2022年)の4月27日。寒村に春の日差しや鳥の声もうお目にかかれないと思うと寂しくて仕方がない。もっとご指導いただきたかった。お通夜でお目にかかったあの遺影が最後になってしまった。謹んでご冥福をお祈りいたします。俳句もっと頑張ります。