振袖 裄一杯。身幅女並み3分増し・・・・
袖付けが短い分 曲がりが急だなぁ・・・とぼやきながら

袖幅97 肩95 これが限界・・・・身丈は450・・かぶり見るとき大丈夫かなと

近頃はこんな体系も特別じゃなくなって来ているので 内揚げもたっぷり入るんですね。

だから 引き振袖のお直しのお問い合わせも 多いのに納得です。

今日は丸みのつぶし方と 裾の作り方・褄を少しおさらいしようと思います。

先日の勉強会で久々 K先生に最近縫ったものを見せるように言われて・・・

1級受かって そういえば普段の仕事しっかりやってたかな・・・と

で 改めて気をつけるところをおさらいしようと思います。

過程はそれぞれ。作り方・形もそれぞれです。

あくまで私の出来上がりです。

振袖の大きめな丸み・・・

丸みの線から だいたい10分の1くらい離れたところ

3寸5分の丸みなら 3分5厘くらい外側を 細かく縫います。
私は2本ぐしぐしして 始まりを両サイドからして

引っ張る紐を両端に残します


この距離について いろいろあると思いますが
習ったところでは 結構丸み線のキワでぐしぐししていたのですが

だんだんこのスタイルになりました。
なぜかというとこの間隔で丸みをつぶした線がびりびりしないからです。

両方から残した紐を引っ張って 丸みにカーブをつけていきます



そうしたら 下になる胴裏 丸み1・丸み2と順番にヒダをつぶします。

今回4枚一緒にはつぶしません。

1枚づつ順番に畳むことにより 重なりが分散して

丸みのところに高張りが出にくくなります。

高額なものはこれに真綿を薄く伸ばして抱かせると

当たりが出ません。
今回は無しです。


振りは 丸みのところ袖幅+2分にしています
1尺上がったところで正確な袖幅にします。

着付けで一番振袖の襦袢がぴろぴろ見えるのがよくないです。
襦袢は袖幅3分控えるので 丸みの辺たりは

トータル5分の差が有りますが
丸みをつぶした厚みなど考慮して

特に出やすいので大丈夫だと思います。
袖丈は丸みのところで-2分 振りで-1分にしています。


袖口・・前回みなさんからご意見を頂き

なかなか書きにくい点ではありますが・・・
今回振袖なので いつもより少しふっくら出しております。

結論から言うと 私は私の道を行こうかと・・・
これでいろいろ話題が盛り上がれば それで受け止めようと思います。
(所詮ブログですし・・・上手くいえませんが コメントも公開しているのでご意見は遠慮なく書き込んでください)

で今回もこんな袖口にしてみました。
最近の振袖 口に綿を入れるべきか悩みどころです。
逆に野暮ったいかなぁ。とかね。少し流行ありますよね。



こんな感じで・・・どうかな?


裾に入ります。

裾だって10人十色 

裾芯側から見て縫う人。着物側の人。褄で裾芯外す人・・・
いろいろやって自分の相性の良いものを

習得するしかないかもしれません。

私は着物側を見て 身頃は手前です。
裾芯はダルモス。必ず地の目に切ったものを水通ししてから使います。
良く裾芯を軽く考えがちですが
地の目で切っていない裾芯を使えばきれいな裾が出来ないです。
私は自信が無いので 裾芯にも気を配っています。

それでもなかなか上手くいかないものです。


裾線は2分で縫います。褄は表2分・八掛け3分5厘

1分5厘の差が有ります。
褄の端っこは 少し2分より気持ち深め・・・

気持ちです気持ち5厘は行きすぎ・・・
八掛けは 3分5厘弱。
おくみ幅4寸から1分5厘入ったところは

裁ち目を合わせ、1分5厘の中で褄を作ります。
表は地の目で3針・裏は丸くカーブしています。

下前・上前ともに同じつくりになるように。難しいですけどね。

芯の上からコテをかけて表に返します。
表にしつけをかけます。
おくみ幅のところに引き糸をつけます。
表寸法通り裏気持ち控えめ。

出来上がり予想。

裾横綴じ。
この横綴じ間隔はそれぞれでよいと思います。
表5分間隔・裏1寸間隔とか 寸法によって前6個・後ろ8個とか・・・
それはあんまり問題ではありません。
むしろこの数より おくみ・脇・背のキセ山を

きちんと抑えているか。が重要です。
なんとなく入れるのではなく 身幅をきちんとそろえるためにも

おくみ・脇・背のキセ山がきちんと身頃から八掛けにかけて

まっすぐになるように綴じます。

ここがポイントです。試験でもここは絶対見られます。

ここは衿先・合褄の境。
ここもキセ山をきちんと押さえます。


この衿先を作り衿綴じが済んだら 褄下くけです。
私は妻の始末を 裾芯と一緒に畳みます。
縫い代分を斜めに糸で留めたりするやり方もあるようですが
私はこの裾芯は 褄の丸みの芯として使います。

まず 褄下の縫いこみ分 を褄のところで直角につぶします。


八掛けに差し掛かってる裾芯も素直にくるむというか折ります。

このとき絶対に褄が表で作られるのですが
裏は直角を意識します。
ここがいい加減だと 直角の褄は仕上がりません。

(これはクリ褄向き・笹には向かないかも)

後は褄下をくけるだけ。

自然と

こんな風に仕上がりました。上前が重要なので・・・こんな感じ