虞美人草 (2) | 花の子るんるんの玉手箱

花の子るんるんの玉手箱

大体ポヤポヤ、時に過激な妄想が入る写真館 兼 カフェです。
主演は勿論 愛するユノ・ユンホ氏。

フォロー、アメンバーは
基本的にYUNHOオンリー限定とさせて頂いてますので悪しからず。



海から遠く離れた
大陸の内陸部に この国はあった


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劉(りゅう)という名のこの国は
国土の半分は砂漠に覆われており
その他の緑地は
周りを高い山々で囲まれていた為
大国との国境を複数跨いでいたとはいえ
古くから 侵略の危機に晒されながらも
優秀な騎馬隊と策略で国を守っていた









美しい国だった


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夏の砂漠地帯や
冬の寒さなど自然は厳しかったが
春になれば緑地帯は緑に覆われ
羊たちはのんびりと草を食み
野生の馬は自由に駆け回り
その外で繰り広げられる
国土の奪い合いの殺戮など
全く無縁の世界だった


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国王の名はバートル(英雄)と言い
優秀な部下と 美しい妻ボルグ(泉)があった

妻との間には1人の王子がいた


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子どもは1人しか授からなかったが
妻を深く愛していた国王は妾を取る事もせず
王子は健やかに成長し
国民もそんな国王一族に守られ
幸せに暮らしていた

王子は名をバル(虎)と言い
幼い頃から 勇気と慈愛に満ちた
時期国王となるに相応しい王子だった


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王子バルには幼い頃から共に育った
チョルモン(明けの明星)という名の
同い年の幼なじみがいた
チョルモンの父アムグラン(安寧)は
学者であり
国王バートルの右腕でもあった

チョルモンは物心付く前に母を亡くしており
王子バルの母ボルグは そんなチョルモンにも
惜しみ無い愛情を注いだ


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バルとチョルモンの2人は兄弟の様に
いや
兄弟と言うよりも  分身の様に
何処に行くにも 何をするにも
片時も離れる事無く 共に成長した

バルは王子らしく やんちゃな一面があったが
チョルモンは決して先に出る事は無く
バルが光なら 自分は影の様に
いつもバルとともにいた




劉と古くから交流のあった国の一つに
欄(らん)国があった


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欄国にはバル達の2歳年下に
双子の美しい姫がいた

バルの他に跡継ぎのいないバートルは
バルの成人を待って
早い段階での結婚を考えていた

欄には双子の他に2男2女がいたので
異国に一人で嫁に出すのは寂しかろうと
双子揃っての輿入れを
国王直々に提案して来た

そう言った経緯で
バルとチョルモンには
既に許嫁(いいなづけ)がいた

バルとチョルモンは声変わりの頃から
伴の者を従えて
近隣諸国に見聞の旅に出されていた


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勿論 欄国にも訪問し
美しく成長した
双子の王女との対面も果たしていたが
自分達が嫁ぐ
王子達の訪問に沸く王女側と違い
男のバルとチョルモンは
自分達に嫁いで来ると言う
王女の類い稀な可愛らしさに
嬉しく無いと言えば嘘になるが
結婚というもの自体に
まだ実感が湧かずにいた








バルは幼い子どもが大好きだった
歳下の子ども達も  やんちゃだけど
世話好きなバルが大好きだった


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医者  ダライ(海)の娘
チャナーチャン(芍薬の花)など
生まれて間もなくからよく遊んでやっていた

チョルモンはいい遊び相手にはなったが
兄とか弟と言った感じでは無かったし
ましてや妹などいなかったので
自分によく懐いていたこともあって
特別可愛らしく思った


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腕を引き上げ一緒に馬に乗せてやったり
異国の話を聞かせてやったり
自分の前に座らせると
あごのしたにスッポリとおさまる
たんぽぽの花冠を乗せたチャナーチャンの頭は
お日様の香りがし
妹のいなかったバルの安らぎだった


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遠い昔の
夢の様に幸せな時代だった





画像と話の展開は一切関係ありません
団体・出演者の関係、実態等
全て作者の妄想です。悪しからず

画像を拝借致しました(`_´)ゞサンクス