初心に帰る
何でもそうなのだが、慣れというもので、精神的な変化が起きるものだ。
例えば、純粋に「この音楽が素敵!」と思い、没頭していたにもかかわらず、いつの間にか音楽批評家になっていたり・・・。
マラソンも同じように、ちょっと走れたときの感激を忘れ、いつの間にか、とにかく速く走りたいとか、
長い距離を走れることを誇ってみたり・・・自己ベストがどうのこうのとか、○○マラソンに○回完走したとか・・・。
でも、時々初心に帰って見つめなおしたい。
こんなに走れる自分を、あのときに想像しただろうか?
こんなに速く走れる自分を、あのとき想像できただろうか?
こんなに長い距離をいつまでも走れる自分なんて、どこにいただろうか?
走る練習をすれば成長して、いつの間にか、最初の感動や、そのこと自体の尊さを忘れてしまうのかもしれない。
いやいや、自己ベストを目標とすることを否定しているわけでもないし、それぞれの目標を持って成長していくこと、進化していくことは素晴らしいと思っている。
もし、オリンピックにも出るようなアスリートであれば、どんなに苦しい練習もこなし、どんなに厳しいプレッシャーにも耐え、そして目標をクリアすることが目的。でも、自分はどう?
最初に、5kmも走れなかった自分が、走ることができ、10km走れるようになり、20km走れるようになり、30km、40km、50km・・・・100km走れるようになり・・・。
そういう健康でたくましいからだに産んでくれた親に感謝し、支えてくれる家族に感謝し、走らせてもらえることに感謝し・・・生きていることに感謝し・・・。
走りたい。
走れる間はずっと走りたい。
脚が痛くなっても、腰が立たなくなっても、走りたい。
そういう思いを大事にして、いつまでも走れることを心から感謝したい。
いつか、走れなくなる時がやってくるまで。