42.195kmを走り抜ける力はどこから沸いてくるのだろう?
今日は仕事を早く終え、帰宅して、一日は空いたがリハビリランということで夜RUNをした。
2日前に、福士など、アスリートたちが駆け抜けた道を走る。
この道を、福士はどんな気持ちで書く抜けたのだろうか?
森本は、どんな気持ちで追いかけたのだろうか?
シモンは世界陸上も参加したのだが、同じ道を今度はどういう気持ちで走ったのか?
そんなことを考えつつ、大阪城公園に向けて走った。
意外に調子がよい。疲れを感じない。
フルを走ったばかりなのに、不思議だ。
しかし、
たった、11km程度だったが、後半けっこう持続力が弱ってしまった。
やはり疲れが残っていたのだ。
帰宅して、食事をしながら、福士の走りの録画をまた見た。
御堂筋の折り返し地点あたりから、確かにおかしかったようだ。
途中、小出監督へインタビューがなされたが、「この調子で走りぬければ2時間16分も夢じゃない。でも、マラソンは33kmあたりからが勝負ですから・・・」と、この時点ですでに予想していたようだった。
小出監督は、福士の脚を見て、難しいと思っていたようだ。
5kmのLAPも、20km以降、徐々に落ちてくる。
特に、大阪城公園内で、マフラーを取ったあたりから完全に落ちだした。
30km地点では、完全に顔に疲れが出ていた。
このコースは、意外にアップダウンがあり、30kmすぎに、鶴橋を抜けたあたりから、坂道になるのだ。
自分はいつも練習でこの坂道を最後の関門として活用しているが、30kmを走りぬけた選手としてはこの坂道はけっこうイヤだと思う。
福士は、この坂道で完全にスピードを失っていた。
後続の2位集団は10秒以上縮め出した。
2位集団では、森本を中心に、ここから追い上げをはじめた。
これが、マラソンだ!というように。
そして、このあとは、完全に形勢逆転であった。
この大阪国際女子マラソンは、日東電工がスポンサーがついているが、そのCMで「42.195kmを走り抜ける力はどこから沸いてくるのだろう?」というメッセージが流れたのだが、自分もマラソンを始める前はそう思っていた。
42kmという距離がとてつもなく遠い存在であった。
しかし、福士がマラソンを走り終えたあとに、「面白い」といったのが本当であったとすれば、それが、42kmを走る抜ける力なのだ。
自分も、福士が走っていた同じ時間に、スピードは遅くても同じように道をなんとか前に進んでいたこと。それは、やっぱり、マラソンの面白さをわかっていたから。
なんとかして、ゴールにたどり着きたい。
前に進むしかない。進みたい。
42km走る力というのは、ただ、それだけではないだろうか?