福士の初マラソンに思う
今朝から、会社でも、福士の件は話題であった。
「最後まであきらめない!」という評価や、「転んでも笑顔で立ち上がる執念」など、そういった点が見ているものに感動を与えたのは確かである。
当然、自分も、涙を流して見てしまった。
しかし、だ。
解説者の有森は冷静であった。
それらのコメントを含めながら自分でも消化したこととしては、先の感動とは別の意味で、ある意味 ランナー福士に対しては厳しい意見もあると考えた。
福士が今回マラソンを真剣に取り組んではいなかった、とは思わない。
もし、福士が優勝したら、ハイスピードの中距離選手などが、もっとマラソンに参加するようになり、日本のマラソン界は、完全な地位を獲得することになったろう。
しかし、自分は、野口みずきや、過去のランナーが述べたような、
「マラソンは、走った距離は裏切らない!」
「マラソンにまぐれはない」
「ゆっくり走れば速くなる」
など、よく耳や目にする言葉を思い出してしまったのだ。
福士はマラソンを甘く見ていたとは思わないが、しかし、30km走のペース走などだけで、42kmを乗り切ることは、やはり得策ではなかったのではないか?
当然、一日にしてみれば、マラソンランナー同様の距離を走っているかと思うが、どれだけ過去良い成績を出したランナーでも、熟練でも、突然35km以降に失速するのは、何度も見ている。
アテネのラドクリフでも、東京国際の高橋もそうだった。ベルリンで記録を出した渋井も東京でしくじった。
なんといっても、30km以降が勝負であることは、昨年の世界陸上で、「落ちて来いと呪っていた」という土佐の執念があらわしている。
それらすべての選手が、ペース配分や気温で大きく成績が変化することを経験しているのだ。
そういったことまで、福士(いや、監督の責任だと思うが)は、考えていなかったとは思えないのだが・・・。やはり、奇跡(いやあ、この表現しか浮かばないですね)は起きなかった。
市民ランナー仲間の何人かが同じように感想を述べているが、やはり前半の福士をみてあのままゴールできるとは思っていなかったようだ。(もしかすると福士自身、そうかもしれない)
福士にとっては精神的なダメージも大きかったと思うが、どうか、もう一度チャレンジしてほしいと思った。
少なくとも、30kmまでの福士の走り方はすばらしかったから。
それにしても・・・。
野口という選手は、失敗しない選手だなあと思う。