前回の続き。
 
22キロ付近で右折するはずが、「迷子の神様」のお導きにより、まさかの直進。
暗くて道路標識を見落としたのが原因とみられる。
 

児玉清の声で、「そこは青に行ってほしかった」 と言ってほしかった。
 
「Clementi Road」って標識が全然出ないなぁ~、と不安になりつつも脚はいたって順調。
 
そうだ、こんな時こそ地図で確認すればイイ、と思って地図を広げてみるも、汗が染みてしまっていて、文字が全然読めない状態。 ビニール(チャック付)に入れて保護していたつもりでしたが、汗の浸透力たるや恐るべし。。。
 
これで完全にロストマイウェイ。
 
27キロ付近。
<質問>
なぜ、こんなところでボタニックガーデンという名前が目に入るのか?
<回答>
なぜなら、道を間違えているから。
 
と思ったけど、よく考えたら2週間前にこの近くの道を歩いたので、その時に見た地図を思い出して、思い切って右折(南下)。
 

 
30キロ通過。
ガソリンスタンド併設のコンビニで給水。なぜかカードが使えずに、ニコニコ現金払い。小銭が増えるのはイヤだが、もうこうなっては仕方がない。ロスは60秒。
 
AYE(高速道路)を越え、とうとう最南端の道 West Coast Highway Viaduct へ通じるんだろうなと、楽観的に思っていたら、そこへ通じる道はなく、NUS(シンガポール国立大学)へ誘導されてさらに迷う。

キロ6分なんて、とうの昔にどーでもよくなっており、とにかく見知った道へ出ることが最優先の状況。
 
走っては大学構内の地図を見て軌道修正。
 

走っては大学構内の地図を見て軌道修正。
 
こんなことを何回か繰り返し、結局、なんとかかんとか、念願の Clementi Road に出たものの、その頃には北も南も分からないパープリンな状態になっていたので北上してしまい、本当にどこか分からなくなり、THE END。
 


まぁ、予定の36キロを6分で走り切ったので、何も言うことはないのですが、最後の最後、あと1回間違えずに曲がればゴールだったのに、まさかの曲がり損ないで勿体ないことをしました・・・。(まぁ、仕方ない)

ブラブラ歩いていたら、MRTの高架が見えたので電車に乗って帰ることにする。36キロ走ったので、当然シャツもズボンも水びたし。できるだけ絞って、何食わぬ顔で一番端っこの車両に乗り込む。

出来るだけ水気を絞ったつもりだったが、半ズボンの裾から脚へ滴り落ちる汗。ズボンを脚に巻き付けるようにして、流れ落ちる汗を足を伝わせて靴下へ染み込ませて、平静を装う。

自分でも分かるくらい異臭が気になるが、ちょうどテニス帰りの若者の集団が近くにいたので、そっと集団にすり寄って、僕の異臭を彼らとシェアする(連帯責任)。
 
これにて、シンガポール縦断終了。
 
 
 
ヘロヘロで家に帰ると、炊き込まれたご飯が笑顔で僕を出迎えてくれました。
 

 
おしまい