「食堂かたつむり」が映画化されて、柴崎コウ主演で公開するね。
去年、図書館で予約して、偶然直ぐにゲットできて、読んだよ。
インド人と同棲していた主人公(柴崎コウ)がある日、部屋に帰ってみるとヌカ付け床以外は全部持ち逃げされていたところから話が始まる。彼女の衣類、ふたりでレストランを持とうして貯めた、貯金もすべてなくなっていた。
本当に何もなくして、ショックのあまり声が出なくなってしまった主人公は、家出してきた母親のもとにもどり、小さな食堂を開店するんだ。
もともとレストランで働いていたんで、料理は出来る子だったんだけど、特技はそれしかなくて、必然的に食堂を持つしかなかった。
地元で取れる材料を彼女風にアレンジして出す食堂。お客さんは基本的に1日1組。事前にお客さんから何を食べたいかを聞いてメニューを考える。料理は豪華ではないが、手の込んだ料理に皆の悩みが解決したり、恋愛がうまくいったり、力づけられたりして段々評判になっていくみたいなお話。
お母さんとペットの豚とお母さんの愛人との絡みがよかった。そして最後に母親の秘密がわかる、以外な展開に結構びっくり。
当時は図書館でたくさん本を借りたが、2週間の貸し出し期間で読めない本が殆どだったが、この本はあっという間に読めた。読みやすく、おもいしろい本だった。
ちょっとコウちゃんは実際の主人公とは違う気がするが、見てみたい作品だ。