メインの作業は、特異なピックアップレイアウトによる複雑な穴開け作業が必要なピックガードのワンオフ製作ですが、それはアルミパネルで製作するコントロールパネルとセットになるため、まずはこれらを同時に製作します。

上の画像は、とりあえず依頼主に全体のカラーイメージを持ってもらうために送った画像で、ノーマルなPB用べっ甲ガードと、他のモデルのために製作したパネルを仮置きして撮影したものです。

パネルはこのデザインを踏襲しながらも、ピックガードやボディー外周にフィットさせ、ノブの配置もオーダーに沿った物を新規製作します。

まずは未加工のべっ甲ガード材から必要な形状を切り出し、アルミパネルの部分は厚紙で型を作ります。

型をアルミ板に写し、電ノコで切り出していきますDASH!

アルミ板は強度が高いために1㎜程度の物でも充分に使用に耐えるのですが、3プライガードの部分との境界に段差が生じると見た目が不細工になるので、加工の困難を承知で2㎜厚のアルミ板を使用します。

 

ピックガードとコントロールパネルを、ジャズべのように「く」の字で接ぐデザインです。

 

次に同じ形状のものを、今度は透明プラ板で製作します。

ノブ(POT)を配置するに際し、ザグリの形状と干渉しないか確認するためです。

もし干渉するようなら、ザグリを広げる必要が生じます。

問題なければノブの位置を決定し、それをコントロールパネルに写し取り、パネルに穴加工を施します。

今回は、3基のピックアップそれぞれのボリュームに加え、マスターボリュームとマスタートーンを含めた5ノブを提案させていただきましたキラキラ

元はマスターボリュームは装備しておらず、代わりに(一度に出音を消すための)カットスイッチを装備していました。

     【アウトジャックの右側のミニスイッチがCUTスイッチ】

 

今回、パネル面積をいっぱいに使って5つのノブを均等に配置した場合、アウトジャックも同一面に設けるとノブの操作に支障があると思うので、ボディー側面にサイドジャックを設ける方式に変更しようと思いますひらめき電球

まだ配線は何もやっていない状態ですが、ほぼ完成形のイメージを持っていただけると思います。

PPJではコイルの数も5つなので、ド迫力の外見になりそうですね爆  笑あせる

 

あとは複雑なピックガードの穴開け作業が残っていますが、年内引き渡しを目指しますDASH!