バラしたら全ての塗装を剥します
少し色の濃い部分は、染み込んだシーラーが少し残っている部分ですが、延長部分の材を接ぎ終えた段階で再度サンディングをする必要があるので、ひとまずこの程度で済ませてあります
ボディーの延長は最大幅の部分で接ぐ必要があるので、サンダーバードのデザイン上、斜めにカットすることになります。
また、木目の向きを揃えるために切断の「角度」も測定しておかないといけません。そのための中心線に対する垂直線も記入しておきます。
必要なラインを記入し終えたら、思い切って切断します
これまで幾多のカスタマイズを実施してきた私も、ボディーを4分の1ほどもブッた切ったのは初めての経験です
タイトボンドで接着し、クランプを掛けたまま24時間放置
愛用の電動ノコで大雑把に外周を切り出し、仕上げのサンディングをする前に、ボディーにいくつかの加工を施します。
いうまでもなく、2ピースボディーや3ピースボディーというのは縦方向に接いでありますが、今回のように木目に対して切断する方向に材を接ぐというのは初めての経験です
よってどの程度の強度が確保されるのかも分かりません。
ライブ演奏中にボディー後方が脱落‼…なんていうトラブルは何としても避けなければなりません
それで万が一の保険として、「ダボ接ぎ」の手法で延長材を固定しておきます
ボディーエンド側から3か所に15~20㎝の深さまでロングドリルで深い穴を貫通させ、10㎜径の棒を奥深くまで打ち込んでおきます
この時、気を付けるべきは、穴の深さをきちんと把握しておき、挿し込む材が確実に最後まで打ち込まれるよう印をつけておくことです。
ハンマーで打つ時の音の変化でも分かりますが、目でも確認しておくことも重要です
ここまでやっておけば、延長部分が脱落、などという事は起きないでしょう
次に、バック側にコントロールキャビティーを切削
まずは20㎜のホールビットで穴を開け、ノミで三角の部分を削り、サンドペーパーで内壁を仕上げます。
バックパネルを落とし込む部分は、彫刻刀を駆使して彫り下げました
最後は底の部分をならしますが、私はカスタムライフで様々な部分にヤスリをかける必要があるため、様々な形状に合わせたヤスリ台座を製作しています
この自作台座を使い
キャビティーの底をキレイにならします
ルーターでやれば早いのですが、休日にそのためだけにフリースクールまで出かけるのも面倒なので、粉塵が飛び散らないように手作業でやりました。木工の技術を保つためにも、たまには手作業でやるのも良いでしょう
表側では、3つのノブを延長したボディーに合わせて後方に1個分ずらす形で移動させます。
リアPU真下にあったノブの穴を埋め、同じ45㎜間隔で後方にそのまま移動。
オリジナル状態では、アウトプットジャックはボディー後部側面にストラト用の舟形ジャックが取り付けられていましたが、それも同じように新しいボディーエンドに再現しようと思います。加工はちょっと面倒ですが…