塗装剥がしが大仕事だったこともあって、ひと仕事終えた感に浸っていましたが、まだまだやる事が山ほどあります
少し前の段階に戻りますが、カスタムの第一段階として分解を始めたのですが…
3つあるノブのうち1つはダミーだということが分かっていたので、その通り、どこにも配線されていないPOTがポロリと落ちました
それから3ウェイセレクターもダミーだと思っていたのですが、ピックガードを外すと配線されていました
1ピックアップなのに何を切り替えるねん
…で、線を辿ってその内容を見ると、これはノーマル・パラレル・タップを切り替える配線になっているようです
ただし、実際にアンプにつないで切り替えてみても、音の出ないポジションもあってハッキリしません
スイッチを開けてみると、端子が酸化被膜で汚れていて、明らかに接触不良でした。
メンテして再組み立てしてみると、難なく復活してくれました
私が調べた「まとめWIKI」では、本人使用のモデルのうち、1本についての説明であって、エドワーズの量産品はこのような配線になっているということでした
さて、今回のカスタムの最重要ポイントはピックアップの増設ですが、それと同時にピックガードの形状を、馬場育三さんのサンバーストと同じように、ブリッジに接する所を尖らせるという内容も含まれていました。
そうすると、ブリッジ側のピックアップは、ノーマルの黒い位置から12㎜ほどしかブリッジ側に寄せられず、事実上「フロントPUの増設」といった感じになります(第1案)。
その点を依頼主に相談したところ、「ピックガードの形状はノーマルに戻して良い」とのお返事をいただいたので、早速「第2案」の型紙を提案しました。
こうすることで2基のピックアップは、ノーマルの位置を中央にして両サイドに均等に振り分けられることになり、硬めの音と柔らかめの音を幅広くクリエイトできるようになります
結局はこの「第2案」が採用となりましたが、ピックガードをさらに太くして、ピックアップをもっとブリッジ側に寄せる「第3案」も提案させていただきました。
この案だとリアPUとブリッジの間は約20㎜まで接近できますが、これは却下となりました
「第2案」と決定したら、その型紙をベースにピックガードの製作に取りかかります。
ラインが見えやすいように、べっ甲柄の表ではなく、裏側にマーキングを入れてカットします。
前後しますが、ツバの下に隠れてしまう部分も決して疎かにせず、ネックポケットの形状に正確に合わせた型紙を製作します
コントロールの配置はオリジナルと異なり、4弦側カッタウェイ部分には各PUのボリュームだけを配置し、マスタートーンとミニスイッチ2つは1弦側カッタウェイに移動します。
トーンノブとミニスイッチの位置は、まだ検討課題です
頑張れば、9月中の完成もあるかもしれません