電装系を一式搭載するピックガードの選定からですが、これは当然「グリーンガード」を選ぶことになります。
60年代初期は、50年代や(60年代後期~)70年代とは、ピックガードのネジ穴の位置が1ヵ所異なり、フロントPUとセンターPUのほぼ中間に1つあるところが特徴です。
これに、プラスチックボビンのフェンダーJAPAN製ピックアップを3期搭載しますが、リアのみ製造時期の異なる、やや直流抵抗値の大きな物を載せます。
また、センターPUは逆磁極で、ハーフトーンポジションではノイズキャンセルになります。
新品のピックガードは、一度1000番で磨いて艶を落とし、次に2500番のフィルムで艶出しを行ってリアルな経年感を出します。
今回組み合わせるネックは、何度も登場するFERNANDES製FUNCTIONのスラブロース指板(22F)です。
ステレキャスター製作の際、メイプルネックに挿し換えのため、何本も余剰パーツになっていたものです
ペグもロトマチックだったものを、コンバージョンブッシュを介してクルーソンスタイルの物に換装しました。
いつものように牛骨材でナットも作り替えます。
非常に厚いスラブローズ指板ですね
斜めから撮影すると、遠近法の効果か、1弦側の間隔が広く見えますが、2枚目の研磨画像で分かるように弦間ピッチは均等になるように溝を彫っています
全ての部材が出来上がったところで仮組みしてみます
このままでもいいのですが、ただの白いストラトというだけで何の面白みもないので、やっぱり一度バラしてレリック加工します