ナット材はなんとか見つけました
83×12×6㎜という大きな牛骨材で、この長さからするとフルアコのブリッジ用だと思います。6㎜という厚さはイントネーション補正のために前後長が必要なためでしょう。
このリッケンのナットの厚みは7㎜あるので1㎜足りませんが、それはロッドカバーの位置の調整で対処できます。
新たに仮溝を切ったナットと新旧並べてみます
上がオリジナルですが、高音弦側に寄って窮屈になり、1弦は弦落ちが心配なレベルですが、新しく切り出したナットでは均等な間隔に配分されているのが分かると思います。このあと楽器に実装して弦を張り、最終調整を加えます。
普通は新品で買った楽器が、こんなに適当な仕上がりになっているとは思わないので、みんな弾きにくさにも気づかずそのまま使用している訳ですが、もちろん私も子どもの頃であれば気付かなかったと思います
前回書いたリック・オー・サウンドシステムは解除し、通常のモノラルアウト×2個に変更しましたが、もう一つ悩ましい問題にブチ当たりました
4つのコントロールノブの配列に関してですが、GIBSON系、例えばレスポール等とは全く違い、ベースを構えた姿勢で手前ネック側がフロントボリューム、エンド側がリアボリューム、下ネック側がフロントトーン、下エンド側がリアトーンになっています。
これがオリジナルリッケンと同じ配置なのか知りたくてネットで調べると、これで正解というのは分かりましたが、同時にGIBSON同様の配列に変更するというアイデアのあることも見つけました
普段オリジナルのリッケンベースを愛用している人が安物の国産コピーに入札するとは考えにくいし、逆にこういう楽器に興味を持つ人は、安物であっても色々なタイプの楽器をたくさん所有したいという人が多いと思うので、一般的に馴染の深いGIBSON方式にアレンジしようかとも思いました
かなり悩みましたが、また電装系のパーツをバラしてPOTの配置を入れ替えて再配線するのも面倒ですし、それにレスポールの配線など、たいして知識がなくともネットで調べれば、いくらでも「実態配線図」が出てきます。
やりたければ自分でもできると思うので、このままにしておきます
東京地方は毎日雨の日が続いています。できる作業には大きな制約を受けていますが、こういう時だからこそ、塗装ハギハギ作業に専念します
1つはバッカスのジャズベースのボディーで、ピックアップ付で1100円
このロッドアジャスト部の切り欠きがバッカスの証ですね
すごく分厚いポリ塗装です
もう1つはLEGENDではないかと思われるキャンディーアップルレッドのジャズべボディーで、塗装を剥ごうとしたのか、単なるレリックのつもりだったか、全体的に荒くペーパーがけされています
そのおかげか、お値段880円
こちらはカラーコートこそ薄いものの、下のシーラー層は極めて厚いです
2枚とも、フロントPUキャビティーが正確に切削されていて、ピックガードレスも可能なので購入しました
さて、どんな楽器に仕上げるか、まだ何のヴィジョンもありませんが、他にもストラトやレスポールの塗装をせっせと剥いでいます