すみません。ジョン・メイヤー完成したと思ったのですが、私の早とちりで、メインギターのBLACK1と同じようにペグをロトマチックにして完成させたのですが、画像を拡大してよく見ると、このサンバーストはクルーソンタイプのままでした
ヘッドには苦労して1ピン用の穴を開けてしまったので、また異なるペグに変えるのももったいなく、こいつの出番はまた別の機会に譲るとして、SQUIER製のネックにチェンジすることにしました
では今日の本題です
丸ごと1本組み上げるオーダーですが、ちょくちょく頼まれるスネークヘッドです。
これは米国からキットを取り寄せることになるのですが、到着までひと月以上かかります
それがようやく昨日届き、プロジェクトスタートと相成りました
過去記事にもいくつかありますが、もう4本目になるので、あちこち修正が必要になるのは織り込み済みです。
実は依頼をいただいた方は、先日製作して出品したテレの2ndプロトを落札していただいた方です
2ndプロトを入手したからには、1stプロトも一緒に並べたいと思うのはごく自然な発想です
このキットは、レートにもよりますが大体日本円で20000~25000円ほどで、当然送料がクソかかります
さらに物自体にもいくつかのバージョンがあります
今回送られてきた物は、ロッドがネックエンド側アジャストですが、過去手掛けた物の中にはヘッド側アジャストの物もありました。値段の違いは、そもそもメーカーが違うのかもしれません。
アジャスト位置は異なるものの、ヘッドの平面形そのものは、こちらの方がオリジナルに近いずんぐりした形状で、今回の物はやけに長くスマートです。
いずれにせよこれらのキットは安物なので、同梱されている各種パーツ類は中国製のギターとほぼ同じレベルの物です。
エレキが昔のように売れなくなった現在では、フェンダーMEXICO等で生産されている廉価版も、ほぼチャイナクオリティーのパーツを使っています。
以前の記事でMEXICO製ジャズべをカスタムした際、チャイナパーツと一緒に並べて瓜二つであることを紹介しました
しかし今回は2ndプロトの落札者様の依頼なので、仕様を統一しておく必要があります
なので実際に用いるのは純粋にボディー材とネック材だけで、他はことごとく換装します。
2ndプロトの記事とほぼ同じ内容で恐縮ですが…
ペグはプラスチックノブのGOTOH製クルーソンタイプ(今回は3:3)に
現物は片側3個ずつ連結されたタイプが使われていますが、先ほど紹介したようにヘッドの長さが異なるタイプがあることから、ピッチが少しでも合わないとスムーズに回転しないリスクがあるので、あえて独立型を使用します。
ブリッジは鉄製のマット仕上げで、サドルも鉄製、イモネジはマイナスタイプの物をチョイス
ヴィンテージテレは真鍮サドルのイメージがありますが、最初期は鉄製です。
ノブは当然頭の丸いドーム型で横ネジで固定するタイプ
ジャックプレートは、これまた極初期の仕様である削りだし打ち込みタイプ
バックローディングの弦留めブッシュは、付属品は小さな8㎜タイプなので、9.5㎜タイプを埋め込みで設置します
電装系は例によってCTSポットを使いますが、今回はさらにこだわって、ソリッドシャフトタイプを用意しました。これがなかなか思ったように手に入らない
ジャックはSWITCH CRAFTです
ちなみにいつも言ってますが、私は国産パーツ信奉者であって、私有物についてはUSAパーツには一切こだわりません
それと今回、依頼主の希望でブリッジカバーを取り付けることになっています。
実際にはプロトの段階では、このように複雑な形状にプレスされたブリッジカバーではなく、ただ鉄板を曲げただけのように見える長方形のパーツが取り付けられています。
自作しようと思えばできそうな代物ですが、間近で見る機会がないので実際どういうふうに曲げられているのか確認のしようがありません
そして最後はこれ
各所に使用するビス類ですが、これらを全てマイナスねじで揃えると3000円超えです
なぜかネックジョイントやブリッジ、ストラップボタンに使う大きなネジが660円で、ピックガードやペグに使う小さなネジ類が880円です
プラスネジであれば全部合わせても数百円で済むところですが、まぁ、わざわざマニア向けに少量生産しているパーツなので仕方ないところです
以上、パーツ類だけで本体価格と同じか上回るくらいはかかるというお話でした