やっぱりオーソドックスなストラトやジャズべよりも、ミュータント作る方が楽しいという誘惑に勝てませんでした
2基のPタイプピックアップは、昨年製作したジャズべと同じスラント&リバース配置です
ずっと昔の話ですが、設立されて間もない頃のフェンダーJAPANが、BOXERシリーズというラインナップを発売していました
1980年代初頭、リアルなレプリカで一世を風靡したGRECO(フジゲン)が、ついに大っぴらにFENDERブランドを名乗ることを許された訳ですが、時代は容赦なく次のステージへと進みます
精巧なヴィンテージモデルがもてはやされたのも束の間、LAメタルムーブメントが日本にも押し寄せます
これまでのリアルレプリカではもう食っては行けず、フジゲンも否応なく対応を迫られます。
そんな1985年(だったと思う)にBOXERシリーズは誕生しました。
ストラトやプレべといったトラッドなモデルをベースとしつつも、よりパワフルなピックアップの搭載やピックガードレスのデザイン、ソリッドカラーの採用などを特徴としたシリーズです。
私がリバース配置にするのは、丸パクリに抵抗があることもありますが、ノーマル配置では1・2弦と3・4弦のポールピースの位置が違い過ぎて、ただでさえ弦の質量が小さい1・2弦が、さらに振幅の点でも出力的に不利だと感じるからです。
低音弦側の音色をよりタイトにできるというメリットもあります
…とはいえ、実際に比較したことはないので、いずれBOXERと同じ配置でも作ってみるつもりではあります
カラーは、例によって3トーンサンバーストで行きます
埋めた跡はパテで消すことも可能ですが、いつも言っているように、最初からそういう物だったと思われるのは癪なので、苦労してカスタムしたものだと分かるように痕跡は残します
言うまでもなくOPBに3トーンサンバーストなんかありません。ローズネックもありません
いつものことですが、当時のFENDERが「作ろうと思えば作れたけど、実際には存在しない」という仕様が私は好きです
おまけに年代的にもあり得ない、黒3プライガードを組み合わせます
あと少しで完成ですね
ゴハンですよ