今日はまったく作業の時間は取れなかったので、ここ3ヵ月ほどチビチビとやっている作業を記事としてスタートします。私のライフワークである「ステレキャスター」です
ライフワークゆえ、作業を急ぎません
読者の方には分かりにくい心境だと思いますが、私の場合、完成が目標というよりは作業そのものが目的なので、完成が近づくと寂しい思いにとらわれることがあります
当たり前ですが…完成してしまうとやることがなくなり、その上苦労して作った楽器とのお別れの時も近づくからです
変な話ですが、いつまでも作り続けていたい…とでも言いましょうか
実は最初のステレキャスター1号機をオーダーしてくださった方は、私の興味を惹きそうな楽器の画像を見つけては、パソコンに送ってくださいます
お得意様であるだけではなく、ネタが必要な私には大変ありがたい協力者でもあります
・・・で、昨年送られてきた画像がコレ
やるしかないでしょうよ!!
どこの誰が作った物か詳細は分かりません
フロントのテレ用PUの下に搭載されているミニハムサイズの物体がピックアップなのか何なのかも不明です。
もちろん人さまが製作した個体を、まんまコピーするような無作法はできないので、BLACK CAT流のアレンジは加えますが、それにしてもクールなギターだ
ベースに使うのは昨年末の帰省の際、福岡県を郷里に向けて南下する途中佐賀方面に遠回りし、佐賀のハードオフで見つけたFERNANDESのFSTです。
これは1号機のベースに使った物とまったく同じ物です。あちらはハードウェアが全てゴールドでしたけど、こちらはブラック。
1号機のベース
佐賀県内を車で走る間、はなわの歌に出てくる「吉田屋」という牛丼屋があれば入ろうと思っていましたが、見つけられませんでした
フェルだからシーラー層を剥がしても下に化粧板があることは分かっています
しかし、コントロール裏仕込みのストラトでないと作れないので仕方ありません
化粧板も問題ですが、コンター部分の面積がかなり小さく角度も急なので、カンナで広くなだらかに削っておきます。
※この画像はなぜか色が変になってしまいました
実は今回の画像モデルはプレシジョンベースのようなエルボーコンターの入り方をしているのですが、これには従いません。
裏側はこんな感じ
FSTで使用するのはボディー材だけで、このボディーに組み合わせるネックはメイプルフィンガーボードのテレ用ネックです。それもレフティー仕様の
そんな物の中古品は都合よく入手できないので新品を購入しました
この出っ張りは当然…
塗装されたネックだったので、まずは塗装をすべて剥ぎ、ネックエンドを丸めてストラトボディーに適合させます。
レフティーネックを使うということは、当然ながらナットも作り直し、サイドポジションマーカーも反対側に新たに設置する必要があります。
結構やること多いな
ピックガードも、テレ用とはカッタウェイの深さや全体の長さが違うので、ワンオフ製作になります。
リアピックアップを搭載するためのプレートも、また6ウェイブリッジをぶった切って作る必要があります。
ライフワークなんだから…ぼちぼちやりましょ