ステレキャスター3号機がようやく完成の運びとなりました
細部については製作記事の中で取り上げましたので、画像をメインに掲載しておきます
また、オーダー品ゆえヤフオクには出品せず、直接依頼主の元に届けられます。
【ナットは今回も牛骨で作り直してあります】
【トーンノブのPULLでフロントとリアにはセンターがシリーズ接続】
この元になったFounders Designシリーズについて再度簡単に触れておきますと、2017年にフェンダーカスタムショップの創立30周年を記念して、(現在は独立等でFENDERを離れた)設立時のマスタービルダー8名を結集し、計8本のオリジナルモデルを順次発表しました。そのラストを飾ったのがジーン・ベイカーデザインによるこのステレキャスターです
実際の生産はチームビルド形式で行われたようですが、各モデル世界限定30本のモデルです。
8モデルの画像を見ると、ストラトタイプ2本、テレタイプ4本、ジャガータイプ1本、そして最後がストラトとテレのハイブリッドであるこのステレキャスターです。
今回詳細を調べていて初めて知ったのですが、シリーズ最初の1本目(左端)は、なんとマリー・ケイ仕様のエスクワイアでした
ただし普通のエスクワイアではなく、コントロールがリバース配置で、カバーに隠れたリアピックアップは通常とは逆のスラントを持つ左用。裏側のコンターはなぜか1弦側に入れてありますが、これも実用上のデザインなのだそうです
私は昨年末、実際には存在しないテレキャスターのマリー・ケイ仕様を自作して出品しましたが、これの存在はまったく知りませんでした(いやホンマに
)
旧マスタービルダーの中にも、テレのブロンド+ゴールドハードウェアがあってもいいんじゃないか、と思った人がいたんですね
それからステレキャスターの販売価格も判明しました
日本では定価728000円という価格だったようです。2017年といえば消費税はまだ8%だったので、税込み786240円ということです。
私は598000円あたりと予想していましたが、それより20%ほど高かったですね
消費税額が58240円ということで、私のオモチャ販売価格の59800円とほぼ同等
なかなかいい線いってるでしょ
私の製作した3本は、いずれも信頼のおけるお得意様の手に渡りましたが、もし、これにFENDERロゴを貼りつけてeBayなどの海外オークションサイトなどに出そうものなら、たちまち大騒ぎになることでしょう
世界限定30本というのは、過去数億本は流通しているであろうストラトやテレのコピー品とはまるで事情が異なります
すぐにFENDER本社に通報が行き、摘発されること間違いなしです
あるいはオリジナルデザイナーのジーン・ベイカー氏に訴えられるかもしれません
一応、限られた画像であっても一見して本物とは異なる仕様だと分かるようにフロントPUはテレキャスタータイプになっていますが…
とにもかくにも、青いペンキでベタベタに塗られた古いゴミギターが、また1本蘇りました
【before】
【after】