①の記事で書いたように、ネックはストック品のSQUIER製ラージヘッドストラト物を使ったのですが、これは丸ごと1本の完全体だったものを、ボディーの木目が良かったのでジョージ・フーラトンストラトか何かに流用し、ネックがストックに回されたのだったと思います。なのでペグも付いていました。SQUIERに特徴的な1ピン固定式のペグです。

このペグもストック品に回し、クルーソンタイプのペグに換装しました。

 

次に1回目のブラックの下塗りをした後で、残っていたボディー加工を済ませます。理由はブログ画像用にコントラストが明確になると思ったからですひらめき電球

残っていた加工とは、テレキャスタースタイルに変更したコントロールキャビティーの切削です。

元のコントロールキャビティーはボディー裏側から彫られていますが、今回はテレキャスターのコントロールを搭載するのでボディー表側から切削します。下の画像のように裏側から彫られたキャビティ-と一部重なりますが、ボディーエンド側は数センチほどはみだします。

 

問題はその深さで、スイッチ側の3分の2ほどは旧キャビティーと重なっているのでそれほど深く彫る必要はありませんが、ボディーエンド側は今回シリーズ接続用のスイッチPOTを仕込むので、30㎜ほど彫り下げる必要があります。

 

ピックアップの増設などの時はトリマーで切削しますが、私が愛用しているトリマーはプロが使うような本格的なものではないので、ビットの長さも20㎜しかありません。

一度20㎜で彫って、さらにビットの突き出し量を増やしてさらに深く彫り下げる方法もありますが、深い部分が見えなくて精確な切削ができないので、この程度の分量であればノミで彫ってヤスリで仕上げます。

エレキギターのカスタムは、大雑把に分けて「木工」「電装」「塗装」の3つの分野から成り立っていると言えますが、その中では木工が一番ハードルが高いと感じる人が多いでしょうひらめき電球

しかし今はホームセンターというものがあって、道具や材料が簡単に手に入るし「DIY」という言葉も認知されてチャレンジし易くなっています。まずは3000円くらいでジャンク品のチャイナギターを買ってきてやってみるとギターライフが益々楽しくなると思いますよ音譜

もしエレキのカスタムを継続的に趣味にしようと考えているなら、まずは道具を揃えることになります。その場合、プロが使う高級品である必要はありませんが、あまりに安い物はやめた方が賢明でしょう。ハードオフのジャンクコーナーには工具もたくさんあって、プラスチックコンテナに雑に投げ込まれていますが、中には銘の入った高級品のカンナやノミがゴミのように入れられていることがあります。見た目は汚くて錆びついていたりしますが、刃物は研げば復活しますキラキラ

 

ド素人の私が偉そうに言うことではありませんが、大工さんや家具職人同様、ビルダー・ルシアーにとっても道具は命です。手入れを怠ることなく、作業前には数種の砥石を使って鋭利に研ぎ、使用後は油を塗り、刃を保護して保管しましょう。それだけ心がければいいことだらけですグッ

 精確な作業ができる上にきれいに仕上がります。

 楽に作業を進められます。切れ味が悪いと大変苦労します。

 安全に作業できます。切れ味の悪い刃物ほど危険な道具はありません。無理な力を籠めることになり、結果不測な事態を招いて怪我をすることになります。

 

ブログでは、ヘッドの整形やコンター部分の整形で見る機会が多いと思いますが、最近では化粧板剥がしでもカンナが大活躍ですねDASH!

作業時間より、準備で刃を研ぐ時間の方がはるかに長いです。アルダーやバスウッドのような柔らかい材では、切れ味が悪いと化粧板ごとボディー本体の木材もエグってしまうことになりますガーン

 

全てのパーツを装着したコントロールプレートがぴったり収まりましたウインク

 

             暗闇に光る眼 黒猫あたま