予想されたことではありますが、LEGENDは昨日完成に至りませんでした
シンクロを留める6本のネジをやり直したり、諸々の細かいことが気になって修正をし出すと、アッという間に陽が暮れていきます
まあ良い物にするためには、妥協することなくタップリ時間をかけたいと思います。
それでまたご不便をおかけしますが、平行プロジェクトをバラバラに投稿していきます。
表題通り、3本目となるステレキャスターも年末から作業しています。過去に「3号機」として記事にしていた物は、オリジナルから大きく仕様変更したものなので、アレは除外して今回の物を正式に「3号機」とします。
1号機、2号機の記事で書いたように、このモデルの製作にはコントロール裏仕込みのストラトボディを使う必要があります。それで今回落札したのがこのジャンクギター
「BRIAN」というブランドは、現在ではBACCHUSの下位ブランドと認識されていますが、80年代には単独で意欲的なモデルをリリースしていたようです。
6227円で落札したので、送料を入れると8000円ほどだったでしょうか。
付属のパーツは傷みが激しく使用しません。ネックも使わないので用があるのは純粋にボディーだけです。
とにかく酷いDIY塗装が施されています。こんな惨状なので、シーラーを丁寧に取り除いたりはしていないでしょう
溶剤で少し拭いてみましたが、かなり分厚く塗られているようです。真冬で隣近所も窓は閉め切っているとはいえ、私がシンナー中毒になりそうなので剥離剤を使います。
ポリ塗装にはほとんど効かないものですが、素人の缶スプレー塗装には効果的です。
ギョエ~
缶スプレー何本ブチ込んどるんじゃ~
カラー層をスクレーパーで剥がす際にシーラー層をかなり傷つけてしまっています。そのせいで凹凸を目立たなくするために、青をどんどん塗り重ねていったのでしょう。
塗装を薄くきれいに仕上げるには下地作りが全てですが、それを疎かにした結果です。
前オーナーは青色に塗って曲りなりにも完成させ、途中で投げ出してはいないので「挫折ボディー」とは呼べませんが、「強行ボディー」とでも呼びましょうか
このギターも誰かが救ってやらねば、完全にゴミだったことでしょう
ボディーの方はこれでいいとして、ストラト用のメイプルネックがなかなか手に入りません。ヤフオクで物色しても、海外からの出品以外ではほとんど出物がありません
少々大変ですが、ストックパーツの中にあるSQUIER製ストラトのラージヘッドネックを加工して使うことにしました。
ラージヘッドをスモールヘッドに整形手術した上で、テレヘッドの浮き彫りを施すという二重加工です
のっけから苦労の連続という険しい船出になりましたが、お得意様からのオーダーなので、カッコいいブラックステレキャスターに仕上げてみせます