年の瀬で慌ただしい日々を過ごしていますが、休む間もなく次のオーダー品に取り掛かっています
過去のファイルを探すと、私は2017年度に3本もたて続けに製作していますが、日本人ギタリストのSUGIZOさんのD2というモデルです
この画像は本人のオリジナルではなく、ESPの下位ブランドEDWARSのレプリカです。
特徴的なのはP-90×3発というピックアップレイアウトとノブの1つがミニスイッチになっているところです
今回もベースモデルの選定を含めたオーダーなので、早速素材探しから始めましたが、ちょうど良いジャンクギターを見つけて購入しました。なぜかサドルが1つもありません
元色は黒ですが、前オーナーは何とバラすことなく青に塗ったようで、ピックガードを外すとその下は黒のままでした
このフロントPU部分だけ独立したザグりは、SQUIERなどにも見られるものですが、ヘッドを見ればどこのギターか判明します。
ストリングガイドごと青く塗り潰しても、この形を見ればブランドは一目瞭然です
近年物のフェルですね
ただ、このヘッド形状なのでネックは別の在庫品を使います。
これもロゴ部分にペーパーがかけられていてブランド不明ですが、フレットやナットの処理が丁寧で修正の必要がなさそうなので採用します
実は2017年に製作した3本のうち、最初の2本もFERNANDES(FUNCTION)をベースにしました。理由は最初から全身ブラックだからです。なので元塗装のままでリフィニッシュもしていません。
1号機
2号機
オリジナルのポリ塗装なのでレリック加工も施していません。両方ともヘッドの「FERNANDES」のロゴさえ残してあります。この2本の問題点は、ファンクションシリーズはサイドジャック方式なので、実はストラト特有の舟形ジャックプレートは私の後付けで、オリジナルのジャックも併せて2アウトプット方式にしているところです。2号機は見えにくいですが、ミニスイッチの真下に斜めに差し込む方式のジャックが付いています。
今回のフェルは最初から舟形ジャックなので、こういった加工は不要になります。
3号機はオーダー品で、ベースモデルはフェンダーJAPANという指定があり、レリック加工が希望だったので、かなり本格的な物になりました。
3号機
今回のモデルで4本目になるので、過去3本よりもさらに良い物を目指すことになります
すでに塗装は剥がしました
フェルなのでやっぱり化粧板はありますが、今回はブラック&レリックなのでそのまま行きます。
木地着色で良い色に染まりました
オーバーラッカー物だと、レリック加工を施しても塗装の剥げた部分の下地が白木のままで、しかもツルツルテカテカだったりしますが、この木地着色の上から汚し加工を施すことで、リアルレリックに仕上がります