先日、フルオーダーの形で製作したステレキャスターに再び挑んでいます
理由はいくつかありますが、
第一に、このモデルの複製を通して学んだ新しい知見や技術を忘れないうちに再現しておくこと。反省点を生かして工程を効率化すること。
第二に、前回はオーダー品であったために勝手な仕様変更はできませんでしたが、今回は自分流のアレンジを加えた物を製作してみようと思ったこと。
第三に、逆反りが原因で使用しなかった1本目のネックの修正が終わったので、ボディーの製作だけで仕上がること。
…などです
今回もボディーにはコントロール裏仕込みのストラトボディーを使うことに変わりはありません。送料を含め、8100円ほどで購入したCHARVEL製のストラトボディーです。
ピックアップレイアウトはSSHですが、シングルコイルはストラトタイプではないようで、コイルのワイヤーを留めてある部分が出っ張っておらず細い楕円形なので、あとでストラト用ピックアップが入るサイズに切削する必要があります。縦に貫くコード溝もその時一緒に加工しましょう。
最初の作業としてトレモロのスタッドを抜こうとしたら、ブログでも紹介している自作工具「スタッドボルトプーラー」が使えません
なんと日本製ではなく、米国製CHARVELのボディーでインチ規格のネジでした これだからUSAは嫌いです
普段より何倍も苦労してスタッドを抜いたら塗装剥がしの作業に入ります。当然ながらリフィニッシュはシーラー層まで完全に除去し、木地まで戻して下地作りからやり直します。
それが済んだらボリューム、トーン、セレクターの各穴を全て塞ぎ、フロントとリアはストラト用PUのザグリ形状にリファイン、リアはテレ用PUが入るように一部拡張。そしてそれらを縦に貫くようにコード溝を掘ります。
最後にサイドジャック部分を、テレキャスター用のカップ型のジャック受けに合わせて平らに削り、前のジャックプレート用に開けられたネジ穴を塞ぎます。
これでボディーをステレキャスターに適合させるために必要な加工は全て終了です。後日生地着色と木工用プライマーを吹いて塗装の準備に入ります
いよいよ本格的な冬の到来ですが、関東地方は空気が乾燥した日々が続くので強い北風さえ吹かなければ塗装作業は順調に進むでしょう
ちなみに「ステレキャスター3号機」の製作も、ほぼ同時平行で進めていますが、記事が錯綜すると分かりにくくなるので、2号機が完成した後に続けて記事にするつもりでいます