レストアとリフィニッシュを終えて完成した姿です
1984年製として製造から36年になりますが、経年劣化による不具合と製造時からあった不具合の双方をほぼ解消しているので、またしばらくは第一線で活躍できる楽器になったと思います。
「グレードアップ」というほどの事ではありませんが、スラブローズ指板のモデルなので、いつものように60年代初期仕様にならって外付けのブリッジアースとミュート機構のネジ穴を再現。それからフィンガーレストを追加しました。
また、実際には装着しませんが、ブリッジカバーの現物を用いて搭載用のネジ穴も開けておきます。ネジ穴の周囲の塗装を少し剥がして経年感を演出します。
ポリ塗装によるシーラー層は完全に除去しているので、ラッカー塗装の剥がれた部分から見えるサンバーストの3層の重なり具合や木地部分の汚れは本物のヴィンテージと見紛うばかりです。
今回初期SQUIERのベースを初めて手がけましたが、ストラトはJVもSQもEシリアルでもピックアップはフェライト仕様でした。このジャズベはアルニコピックアップでしたが、ポットやジャック、コンデンサーといった電装部品が交換されていたことを考えると、ひょっとしたらピックアップも交換された物かもしれません
リフィニッシュもしてしまいましたし…フルオリジナルにこだわる方にはあまり価値はないかもしれませんが、良いベースになったことは間違いないと思うので、コレクションとしてではなく、ガンガン弾き倒してほしいと思います