それほど難易度の高いカスタムではなかったハズですが、自分のリサーチ不足と事前に全てのパーツ選定を終えておくという基本をおろそかにしたせいで計8回まで連載が膨らんでしまいました
FENDERではなくてSQUIERベースという限界はあるものの、特徴的な仕様をほぼ再現できて、初製作のモデルとしてはそこそこ満足のいく物に仕上がったと思います。トラ杢こそ入っていませんが、サンバーストの雰囲気もいい感じです。
当然ながら外見の個性に目が行きがちですが、今回搭載したオールドGRECOのショートGピックアップはやはり秀逸なサウンドを奏でてくれます。
また、実際の1954年製は3ポジションセレクターですが、やはり美しいハーフトーンは出したいので5ポジションセレクターにしてあります
それから、以前の記事で私が疑念を呈していた「羽根型ストリングガイド」と「黒いピックアップカバー」についても特集記事の中に言及があったので紹介しておきます。
この1954年製ストラトは最初、通常の仕様で完成した後、フーラトンが独自のカスタマイズを施したのは2年後の1956年だったようです。それで配置変更されたボリュームPOTは56年の刻印で、長くなったリード線は途中で継ぎ足された痕跡があり、56年採用の羽根型ストリングガイドとなったようです。また黒いピックアップカバーは70年代のプラスチックとは異なる50年代と同じ材質、形状なので「市販品には採用されなかったサンプル・パーツである可能性が高い」と書かれています。
同じ1956年製の中には、これと同じコントロールプレートを持った同仕様のストラトが存在しますが(こちらは黒ピックガードに白PUカバー金属製の追加プレート)、これについてはフーラトンは「記憶に無い」と語っているそうです。フーラトンのギターを見た工場作業員が真似をしたのでしょうか? なんとも不思議でロマンのある話です
【この画像はたぶんレプリカ】
完成したギターは例によってヤフオクに出品しますが、今回はハードケース付きで出そうと思います。せっかくメモリアルなモデルを手がけたんですから、それに相応しいケースで・・・
単品出回ることはほとんど期待できないフェンダーUSA 2004年製「ストラト誕生50周年記念モデル」専用のツイードハードケースです。
キーはありませんが、このキーはどれも同じでよく出品もされているので入手は難しくないとは思います
【YAHOOボックス公開画像】