いえね・・・ずっと頭の中に疑念はあったんですよえー

 

あの黒いパネルの部分は、白いガードを切り取ったあとに装着されているんじゃなくて、上から被せてあるだけなんじゃないかなはてなマークって・・・

ただ米国の書籍を見ても、あるのは真正面から撮った写真ばかりで、ピックガードの詳しい様子が分かる画像はありません。

それで私は、ピックガードを部分的に二重にするんじゃなくて、もっとスマートに仕上げようと思ったんです。

しかし、組み立ての段階になって「やっぱりここは白いガードの上に被せてあるんだわひらめき電球と確信するに至りましたDASH!

 画像で見てもらうと分かりますが、私のやり方では白いガードの1弦側半分は、ネック付け根のネジとカッタウェイ先端のネジの2個だけで留められることになります。あとは全て黒パネル用のネジとなります。もしそうなら黒パネルとの境界部分にもう1つ2つネジを打ちたくなります。それがない以上、黒パネルは白ガードの上に取り付けてあるに違いないとね・・・

 

それで出品する前にもっと調べてみようと資料を漁ったら出てきましたよ目

私は仕事柄、常々自分が「勉強になった」と感じた資料はファイルしておく癖がついています。それで単行本や雑誌の類ではなく、分厚い「ストラトファイル」をめくっていたらありました。おそらく「Player」誌の切り抜きだと思いますが「フーラトンストラト」の特集記事です音譜

雑誌本体はもうありませんがおそらく2004年の号で、この年はストラト誕生50周年ということで世界的に1954年製ストラトにスポットが当てられ、本家カスタムショップからはマスタービルダーの手になる精密なレプリカが限定発売されたりしていました。そういった一連の特集記事の一つです。

 

結論からいうと「被せて」ありましたパー

これで今日(日曜日)は丸一日、完成したと思っていたフーラトンストラトをもう一度バラし、修正作業にあてることになりました。ゴールポストが思いっきり動かされてしまったわけですが、泣きごとを言っていても仕方ないので、出品前に判明して良かったと前向きにとらえていますチュー

 

フーラトンの作業は大雑把で、内部の画像を見ると、ザグリはトリマーなど使わずノミとハンマーでやったようですポーン

 

 

                     【新たに白いガードに穴加工を施していきます】

 

ただ、資料によって思いがけず喜んだ点もあります。このフーラトンストラトは、「イエローを廃したブラウンサンバースト」と書かれており、期せずして2トーンのイエローを吹かず、木地に直接サンバーストを吹いた私の判断は正しかった訳ですウインク

 

新たな修正点としては、トレモロブロックを木材で固定しました。今回の資料にはバックパネルを外した裏側の写真も載っており、それによるとクラプトンのブラッキーみたいに木の楔で固定してあると判ったからです。

 

 

一方で、このレプリカを作ると決めた際、これは採用すべきでないと思った仕様もあります。フレットがレスポールカスタムの「フレットレスワンダー」みたいに低くなっていることです。今回の資料にはその画像がありますが、「フレットレスワンダー」どころじゃないくらい低く削ってあります。個人の好みもあるでしょうが、エレキギター草創期でチョーキングというテクニックもなかった時代の産物だからでしょう。

 

 

ちなみに余談ですが、このストラトの改造はフーラトン自らが実施したそうで、その理由は、自分は手が大きくて通常のコントロール配置では弾きにくかったということだそうです爆  笑

 

修正は一日で終わったので、次回こそは完成した姿をお見せできると思いますウインク

【二重になっていても思ったほど変じゃありませんでしたひらめき電球