ネックの作業を続けます。

スキャロップドフィンガーボードの加工が済んだら塗装です。イングウェイも自分で加工した後、やはり自分でクリアを吹いたと思われますが、その後の激しいプレイで、ことに14フレットまでは大半のラッカーが擦り減ってしまっています。

なので私もまだラッカーののっている部分と、ラッカーが剥がれ、手垢で汚れてしまっている部分を(稚拙ながら)表現してみました。

 

 

それからDUCKはデビューから長期間に渡ってメインギターとして酷使されてきたため、満身創痍と言っていい状態ですが、中でもヘッドの折れの跡は痛々しい限りですびっくり

 

                 【なんちゃってブレットナットも忘れずに製作して装着】

本人によると、ステージで投げ上げて受け損なったということのようですが、見事にリペアされて復帰しているのも凄いですね。コレに匹敵するのはマイケル・シェンカーのフライング・アローくらいでしょうか・・・

私は無論本当に折ったわけではなく、痕跡をスジ彫りで表現しただけです爆  笑

 

それから次の点は私の「なんちゃって」の最大の「売り」と言っていいポイントですが、元が3点留めのボディーを4点留めで製作しているところです。

 

 

なぜなら、フェンダーUSAだろうとJAPANだろうと、イングウェイシグネイチャーとして売られているDUCKは最初から4点留めのボディーで製作されており、ジョイントプレートの下部からのぞく「3点留め中央」の穴がありません。これを正確に再現しているのは○百万円するカスタムショップのトリビュートシリーズのDUCKくらいでしょうかうーん

ここはアピールしたいポイントですねひらめき電球

 

そしてイングウェイといえばブラスナットも欠かせないアレンジです。ナット本体の整形と取り付けは弦を張る前にできますが、溝切りは弦を張った状態でないとできません。

 

ネック周りはこれで終わりますが、電装系は本家とは似ても似つかぬ独自設計になっていますチュー

イングウェイといえば長年に渡ってDIMARZIOの「HS-3」、近年はDUNCANの「YJM」を搭載、センターはピックガード面まで下げ、トーンは結線せず、という図式で統一されています。

私は毎回、せいぜい5万円前後という出品価格を想定しているので、手持ちのパーツの中から見繕って搭載するという限界があります。奮発してもフェンダージャパンや国産オールド等のパーツがせいぜいですが、今画像を見るとリアだけは出力の高いJACKSONを搭載していますねひらめき電球

 

それから、アマチュアのチープな機材でも太い音を出せるように、シリーズ接続回路を取り入れてますね。何度か紹介したセンタートーンのノブをPULLすることで、リアとフロントを選択時にセンターが直列接続される回路です。

もちろんそんなギミックでイングウェイの図太くてクリアなサウンドが得られる訳ではありませんが・・・

 

イングウェイソロの最初の2枚のアルバムで聴ける、まるでクリアトーンのように聞こえるストラトサウンドは今聴いても不思議でしょうがありません。この音とゲイリー・ムーアのストラトらしからぬ図太いシングルトーンは私にとってストラトのベストトーンと言えます。次はリッチー・ブラックモアの(※伝説の)500Wマーシャルから出る狂気・凶器のようなストラトサウンドでしょうか滝汗

次回は完成品の全貌が明らかになります音譜