不要パーツと端材の寄せ集めで作った便利品
一番使用頻度の高い自作ツールです
エレキギターの基本的な構成要素のうち、POTとセレクターを除いた部分をコンパクトに再現したシミュレーションボードです。
サイド部分にはOUTジャックも備えています。
HSHレイアウトになっているピックアップからは、計5個のコイルの全てからHOTとCOLDを別々に取り出してあり、ポイントテーブルを介して小型のワニ口クリップに繋がっています。
これによって、私が製作する主なピックアップレイアウトがほぼ全て再現可能となっています。
使用目的は主に3つ
① 配線を終えたアッセンブリーをギター本体に組み付ける前に、正常に機能するかチェック。
② 自分が思いついた配線が実際に機能するか。さらに、よりシンプルで効果的な配線方法を探る等、開発のためのテストベッドとして。
③ 不具合が発生したギターの問題点を探るトラブルシューティングに。
一般的な電気回路の場合には、ある程度のことはテスターを使うことでチェックできます。しかし、私のようにコイルタップやフェイズの切り替え、シリーズ⇔パラレルの切り替え等、ギミックを盛り込むことが多い場合、やはり楽器である以上は「数値」ではなく、実際に弦の鳴る「音」を聴いて確認したくなるものです
フェイズの切り替えの場合、ドライバーの先端でピックアップのポールピースをコンコンとノックするだけでは「イン・フェイズ接続」なのか「アウト・オブ・フェイズ接続」なのかよく分かりません。しかし弦を鳴らせば明白です。
【ナットとブリッジが近いので、1・6弦は省略です】
それに昔は、休日の大半を使って愛器をカスタマイズし、苦労して組み立て、いよいよ音出しという段階でうまく機能せず・・・夕陽の中で落ち込む、なんてこともありました
これを使って効果を充分に確認してから組み付ければ悲しい思いをせずに済みます
先日の、フロントP-90改造を施したテレのアッセンブリーも、これでシリーズ接続の状況を確認してから組み付けました。
まん中のシングルは、ハムと入れ替えることも可能で、ブラックビューティー3PU等にも対応できます