久しぶりに「自作ツール」のカテゴリーに投稿しておきますパー

 

前回はGIBSON系に対応する「4POT作業台」だったと思いますが、こうした配線作業を楽に(ということは確実に)こなすための道具はいろいろありますひらめき電球

パーツが固定できれば小さな万力でかまわないとおっしゃる方も多いと思いますが、私はコテを持つ右手が宙に浮いているのが嫌で、自分で具合いいように自作しています。

角材の左端に固定してあるのは、挟む方向に作用するピンセットで、ワイヤーの先端にメッキ半田する際に使います。

右側に目を移すと・・・

角材の中央には大きさや形の異なる3つの穴が開けてありますが、

左から順に①ミニスイッチ、②FENDER用レバーセレクター、③GIBSON用トグルスイッチをそれぞれ逆さまに挿し込むことができるようになっています。

穴の内壁には木工ボンドが塗ってあります。ご承知のように木工ボンドは硬化しても若干の柔軟性があり、ここにねじ込むことでしっかり固定できる感じにしてあります。

 

ストラトやテレはピックガードやコントロールプレートに装着した状態で作業すればいいし、トグルスイッチは穴のそばで作業するしかないでしょ?とツッコむなかれ、これは取り付け時だけではなく、カスタム用に買ってきた中古品を全バラする際やメンテンスの際にも使うものですひらめき電球

詳しく言うと、どんな楽器を再生する際も全ての配線をやり直すので、ニッパーでカットして解体した後、古いハンダやワイヤーを綺麗に取り除いてヤニをクリーニングする際にも活用するわけです。

 

もちろん配線作業の際にも大いに活用しますDASH!

①のミニスイッチは主に6Pタイプですが、用途によってON-ONタイプ、ON-OFF-ONタイプ、ON-ON-ONタイプの3種を使い分けます。例えばフェイズリバースに配線する際、6P端子の対角線上にワイヤリングしますが、これはスイッチも端子も小さい上に6本全てにワイヤーを通すのでとても繊細な作業になります。

この×状のワイヤーだけでも事前に済ませておくと楽です。

 

②のストラト(テレ)用セレクターはスイッチも端子も大きいので苦労はないと思われますが、私はカスタム製作の際に凝った配線をすることも多いので、4回路5接点のスーパースイッチを用いることもあり、この場合はできるだけ事前にワイヤリングを済ませておきたいところです。

12個×2列=24個の端子がズラリと並んでおり、一番端のものは根元に近いため、ピックガードに装着した状態だとやりにくいです。(しかもこの一番端の端子はコモン端子であるため、ほぼ確実にワイヤーを通します)

紹介した中で実際の作例で使ったのは「過去の作品」の中の「エスギブ」ですかねひらめき電球

2ハムのセレクターをネック側から順にフロントハムーフロントタップータップ同士のハーフトーンーリアタップーリアハムに配線しています。レバー1つで2ハムから2シングルまで出せる便利な配線です。

 

こういった配線台は他にもあり、作業中に「なんかやりにくいイラッ」と思ったら、作業を中断してでもそっちの製作に切りかえますDASH!

ごく簡単なものだと・・・

テレキャスターのコントロールプレートや・・・

ジャズベースのコントロールプレートを載せることができます。

丁寧に角を落としたりしなければ、5分や10分でできる道具です。今現在は塗装もしてありますが・・・

 

昔テレビで「技術オリンピック」をやっていて、オタクのような人が左手に基盤とパーツを持ち、右手でハンダごてとハンダを持ち、4つを同時にうまく操って作業する映像を見ましたが、私の頭ははてなマークはてなマークはてなマークでいっぱいになりました!?

そんなアクロバティックな技術を身につける暇があったら、どうしてもっと楽に作業できる道具を考えないのうーん

ここで言う「楽」とは「確実」と同義でもありますし、そういうアイデアこそ物作りを志す者の真骨頂だとも思うのですが・・・

 

自作ツールの中には、これまで紹介したような簡単なものばかりではなく、完成までに数日を要したものもありますが、それも近いうちに紹介しますウインク