一段落したので、久しぶりに「ツール」カテゴリーに記事を追加しますひらめき電球

2階のひと部屋を「工房」に改装するにあたり、使い古したツールも新しく作り直しているんですパー

 

今回作るのは、「ネックレスト?」「ネックサポート?」「ネックスタンド?」

正式名称が何だか分かりませんが、私はフレット打ちの時にもっと広範囲にネックを下から支えるツールと区別するために、「ヘッドレスト」と呼んでいます。

そもそもネックというより、主としてGIBSONのようなアングルドヘッドを守るためのものだからです。

ヘッド面とフィンガーボード面に段差を設けることでテンションを確保しつつもギター本体を水平に置くことを可能とし、加えてヘッド折れのリスクを最小化したレオ・フェンダーのデザインは秀逸です拍手パチパチ

GIBSONのネックはメイプルじゃなくてマホが多いし、ギターを後向きに倒すとほぼ100%ヘッドが折れます…

 

さて、そのヘッドレストの市販品は2000~3000円であるようですが、その素材や形状や様々です。私は週に2~3回は行くホームセンターの木材コーナーの片隅にある「端材」棚からコレを買ってきました。

2×4材の切れ端でお値段20円音譜

すでに誰かが清算済みな訳ですから、運搬用段ボールみたいに「タダで持ってけ」状態でもいいと思うんですけどねうーん

 

この中央に目印を入れてから糸ノコでネックを落とし込む半楕円の谷間を切り出しますDASH!

次に4cm径の丸材の周囲に両面テープで100番のペーパーを貼り付けた棒で内壁を削っていきます。

  【先っぽに100番、手前に180番を貼りつけてます】 

この作業が最も重要な工程で、手前がやや広く、そしてやや深くなるように、すなわちテーパー状に削っていきます。いうまでもなく、ネックの形状と実際に載せた時の角度に近づけることによってネックに加わる負担を軽減するためです。

実際にギターを載せながら幅や角度を微調整していきます。

市販品の多くは完全な水平や平行で加工されており、こうした配慮はないように思います。

 

でき上がった谷間にはゴム製のシートを貼りつけます。

ここにコルクやスポンジ、布類は使いません。そういった素材は作業机周辺に飛散している金属粉や半田カスを取り込みやすく、ネック裏を傷つける原因になります。黒いゴムシートであればそういったゴミを容易に視認でき、ひと拭きで除去できます。

 

ゴムを貼りつけたら方向を間違えないように印を入れておきます。

加工跡は「平行」・「水平」ではないので逆向きに使うと手間をかけてわざわざ手加工で製作した意味がありません。「H」はヘッド方向、「B」はボディー方向の意味です。

 

木材は20円、ゴムシートは1m数百円ですが、8cmくらいしか使っていません。作業時間は1時間ちょっとで完成できましたOK

 

私の自作ツールは多くの場合、必要に迫られながらも市販品がなかったり、あっても高価だったりする物がほとんどですが、今回のツールは市販品もあってなおかつ高価でもありません。購入すればいいだけのものですが、市販品にも不満はあるしタダ同然で作れる物でもあるので、DIY入門の記事ネタとして製作してみました。ぜひみなさんもチャレンジしてみてくださいウインク